第一種衛生管理者の過去問
令和5年4月公表
労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問3
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第一種 衛生管理者試験 令和5年4月公表 労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの) 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 生体から得られたある指標が正規分布である場合、そのばらつきの程度は、平均値及び中央値によって表される。
- 集団を比較する場合、調査の対象とした項目のデータの平均値が等しくても分散が異なっていれば、異なった特徴をもつ集団であると評価される。
- 健康管理統計において、ある時点での集団に関するデータを静態データといい、「有所見率」は静態データの一つである。
- ある事象と健康事象との間に、統計上、一方が多いと他方も多いというような相関関係が認められたとしても、それらの間に因果関係があるとは限らない。
- 健康診断において、対象人数、受診者数などのデータを計数データといい、身長、体重などのデータを計量データという。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (5件)
01
労働衛生管理に用いられる統計に関する問題です。
生体から得られたある指標が正規分布である場合、そのバラツキの程度は、分散や標準偏差によって表されます。
平均値や中央値ではありません。
よって、誤った選択肢です。
説明文の通りです。
正しい選択肢です。
説明文の通りです。
正しい選択肢です。
説明文の通りです。
正しい選択肢です。
説明文の通りです。
正しい選択肢です。
多くの対象のばらつきの程度は、正規分布に従います。
正規分布において、ばらつきの程度(ばらつきの幅)は標準偏差によって決まります。
統計の知識があれば正解することは可能ですが、内容を覚えておくことは重要です。
参考になった数74
この解説の修正を提案する
02
労働衛生管理に用いられる統計に関する問題です。
これは誤りの選択肢になります。
ばらつきの程度は平均値及び中央値ではなく、標準偏差や分散によって表されます。
これは正しい選択肢となります。
これは正しい選択肢となります。
ある時点におけるデータ(健康診断を行った時など)を静態データといい、ある期間におけるデータ(一年間の出生率など)を動態データといいます。
これは正しい選択肢となります。
「蚊が多くなるとアイスがよく売れる」という統計があったとき、この背景にはどちらも夏になって気温が上がったという背景があり、相関関係がみられるものの、この二つには直接的な因果関係はありません。
これは正しい選択肢となります。
計数データは不連続のデータのことで、計量データは連続するデータのことを言います。
連続、不連続とはデータとデータの間にある値がとれるのかどうかで判断をします。
対象人数、受診者数では5人、6人という値はとれるものの、5.2人といった間の値はとれません。
逆に、身長や体重は160cm、161cmといった値をとることができ、その間の160.5cmや160.49cmといった値もとることができます。
参考になった数38
この解説の修正を提案する
03
統計に関する問題です。労働安全衛生に関する知識は必要ありません。
過去問を解いて用語を覚えていきましょう。
誤りです。
×平均値及び中央値→〇分散及び標準偏差
正規分布の場合、そのデータのバラつきの程度は分散及び標準偏差で表されます。
設問の通りです。
分散はデータの散らばりを表します。
集団A: 1/8/4/3/9 平均値25
集団B: 5/7/3/8/2 平均値25
このような集団AとBにおいて平均値は等しいですが、集団を構成するデータのバラつき(分散)は異なります。
設問の通りです。
ある一時点での集団に関するデータを「静」態データと言います。
有所見率は例えば健康診断を受診したその時に、どれくらいの人が検査項目に異常があったのかを示します。
受診した時点の結果、「ある一時点」となるので静態データのひとつです。
設問の通りです。
相関関係も因果関係も、2つ(もしくはそれ以上)のものがあり、それらの関係について表しています。
相関関係:2つのものが密接な関わりを持ち、1つが変化すればもう1つも変化するような関係
因果関係:ものとものの間に原因と結果の関係があること
相関関係があるからといって、必ずしも因果関係があるとはいえません。
設問の通りです。
計数データは数えることの出来るデータ、計量データは大きさを測ることの出来るデータです。
参考になった数13
この解説の修正を提案する
04
労働衛生管理に用いられる統計に関する問題です。
正規分布はきれいな山形をした分布です。
データのばらつきの中心となる値は平均値、ばらつきの程度は標準偏差と分散によって表されます。
よって本選択肢の内容は誤りです。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
05
統計用語に関する問題です。
正規分布やばらつき、分散など基本的な用語の意味は理解しておきましょう。
では、選択肢を見ていきましょう。
誤りです。
平均値、最頻値、中央値は「代表値」と呼ばれるものです。
ばらつきの程度は、分散、標準偏差、範囲で表します。
この選択肢で出てきた用語について補足します。
正規分布:平均値と最頻値・中央値が一致し、
それを軸として左右対称となっている確率分布
平均値:全データの合計を、データ数で割った値
最頻値:データの中で最も多く存在する値
中央値:データを大きい(又は小さい)値の順に並べた場合の中央の値
分散:値のばらつき度合い
標準偏差:分散の平方根
範囲:最大値と最小値の差
正しいです。文のとおりです。
正しいです。文のとおりです。
静態データとは、ストックデータともいい、ある「時点」の集団に関するデータです。
これに対し、動態データとは、フローデータともいい、ある「期間」の集団に関するデータです。
有所見者とは、健康診断で「異常なし」「要精密検査」「要治療等」のうち、「異常なし」以外の者をいいます。ある健康診断の受診者にうち、有所見者が占める割合が有所見率です。
期間の集団に関するデータではないので、選択肢文は正しいです。
正しいです。文のとおりです。
健康事象の場合、元来個体がもっている性質(持病の有無、年齢など)も影響します。
因果関係があるかどうかを確認するには時間的先行性、関係の普遍性や強さ、特異性や一致性などを考慮しなければなりません。
正しいです。文のとおりです。
漢字で示されたように数えることできるものが計数データ、
測らないと数値が分からないものは計量データです。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
前の問題(問2)へ
令和5年4月公表問題一覧
次の問題(問4)へ