第二種衛生管理者の過去問
平成30年10月公表
労働生理 問21
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問題
第二種 衛生管理者試験 平成30年10月公表 労働生理 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 呼吸運動は、主として肋間筋、横隔膜などの呼吸筋によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
- 胸郭内容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔、気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
- 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。
- 通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%、それぞれ含まれる。
- 身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
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この過去問の解説 (5件)
01
1.肺そのものには運動能力はありません。ほかの筋との協調運動により、肺を伸縮させます。本肢は正しいです。
2.これは体感されているのではないでしょうか。この記述は正しいです。
3.この外呼吸は普通の呼吸をいいます。一方、「人体の組織細胞と毛細血管の間で行われるガス交換」を内呼吸と呼んでいます。本肢は正しい記述です。
4.生活基準の呼気になり、正解肢です。
5.誤りになります。「窒素」ではなく「二酸化炭素」分圧の上昇により、呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。ことになります。正解は5となります。
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02
1.◯
正しい記載です。安静時の呼吸運動を司る主な筋肉は横隔膜と肋間筋です。
2.◯
正しい記載です。吸気と呼吸の機序を覚えましょう。
吸気:胸郭内容積が増加すると、胸腔内圧が低くなるにつれて、鼻腔や気管など気道を経て肺内に空気が流れ込むことです。
呼気:胸郭内容積が減少し、胸腔内圧が高くなるにつれて、肺は収縮し、肺から空気が体外に押し出されることです。
3.◯
正しい記載です。外呼吸と内呼吸の機序を覚えましょう。
外呼吸:肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行うガス交換のことです。
内呼吸:外呼吸で取り込まれた酸素は血液にのって体の各細胞へと運ばれます。そこで行われるのが内呼吸です。内呼吸とは、血液と細胞との間で酸素と二酸化炭素を交換するガス交換のことです。
4.◯
正しい記載です。
5.×
誤りです。身体活動時には、血液中の【二酸化炭素分圧が上昇】し、延髄の呼吸中枢を刺激して換気を促進します。また、血液中の酸素分圧が低下しても、同様に呼吸中枢が刺激されて換気が促進されます。窒素は関係ありません。
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03
2:○
3:○
4:○
5:×
正しくは「身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。」です。
窒素分圧ではありません。
よって、5が誤った選択肢となります。
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04
5 . 身体活動時には、血液中の【窒素→二酸化炭素】分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
となります。
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05
文中の「窒素分圧」の部分が誤りで正しくは「二酸化炭素分圧」です。
他の選択肢1,2,3,4は正しい記述となっており、文のとおりです。
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