第二種衛生管理者の過去問
平成31年4月公表
労働生理 問21
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問題
第二種 衛生管理者試験 平成31年4月公表 労働生理 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
呼吸に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 呼吸運動は、主として肋(ろっ)間筋と横隔膜の協調運動によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
- 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、内呼吸である。
- 成人の呼吸数は、通常、1分間に16~20回であるが、食事、入浴及び発熱によって減少する。
- 呼吸に関与する筋肉は、間脳の視床下部にある呼吸中枢によって支配されている。
- 身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
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この過去問の解説 (3件)
01
呼吸運動は、主として肋(ろっ)間筋と横隔膜の協調運動によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われます。
その他の選択肢については以下の通りです。
2:肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸と言います。
3:成人の呼吸数は、通常、1分間に16〜20回ですが、食事、入浴及び発熱によって増加します。
4:呼吸に関与する筋肉は、延髄にある呼吸中枢によって支配されています。
5:身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加します。
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02
1.◯
安静時の呼吸運動を司る主な筋肉は横隔膜と肋間筋です。
2.×
肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行うガス交換のことを外呼吸といいます。外呼吸で取り込まれた酸素は血液にのって体の各細胞へと運ばれます。そこで行われるのが内呼吸です。内呼吸とは、血液と細胞との間で酸素と二酸化炭素を交換するガス交換のことをいいます。
3.×
成人の呼吸数は平均16〜20回/分です。食事や入浴などの活動時や発熱によって呼吸数は増加します。
4.×
呼吸運動を支配する呼吸中枢は延髄の網様体にあります。
5.×
身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧が上昇し、延髄の呼吸中枢を刺激して換気が促進されます。また、血液中の酸素分圧が低下しても、同様に呼吸中枢が刺激されて換気が促進されます。窒素は関係ありません。
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03
正しい記述です。
よって、1が正解となります。
2:×
肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、外呼吸です。
よって、誤った選択肢です。
3:×
食事、入浴及び発熱では、呼吸数は増加します。
よって、誤った選択肢です。
4:×
呼吸に関与する筋肉は、延髄にある呼吸中枢によって支配されています。間脳の視床下部ではありません。
よって、誤った選択肢です。
5:×
身体活動時には呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加するのは、血液中の二酸化炭素分圧の上昇によるものです。窒素分圧ではありません。
よって、誤った選択肢です。
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