第二種衛生管理者の過去問
令和2年4月公表
労働生理 問29

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問題

第二種 衛生管理者試験 令和2年4月公表 労働生理 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 寒冷な環境においては、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。
  • 暑熱な環境においては、内臓の血流量が増加し体内の代謝活動が亢(こう)進することにより、人体からの熱の放散が促進される。
  • 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。
  • 体温調節中枢は、小脳にあり、熱の産生と放散とのバランスを維持し体温を一定に保つよう機能している。
  • 熱の放散は、放射(ふく射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発には、発汗と不感蒸泄(せつ)によるものがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解5

1.×
誤りです。寒冷な環境では皮膚の血管は収縮し、血液量は減少して放熱が減少し、皮膚温は低下します。

2.×
誤りです。暑熱な環境では、内蔵の血流量は減少し、体内の代謝活動は低下します。一方、皮膚の血管は拡張して血流量が増加し、放熱が促進されます。

3.×
誤りです。体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みのことを恒常性といいます。これは自律神経系と内分泌系により調整されています。

4.×
体温調節中枢は間脳の視床下部にあります。

5.◯
正しい記載です。人間は発汗のほかに、常時、呼気や皮膚表面からも水分を蒸発させており、この蒸発のことを不感蒸泄といいます。

参考になった数75

02

1:×
寒冷な環境においては、皮膚の血管を収縮させて血流量を減らし、対外に拡散させる熱の量を減らして体温の低下を防ぎます。
よって、誤った選択肢です。

2:×
暑熱な環境においては、人体からの熱の放散を促進して体温を下げる必要があります。
そのため、内臓の血流量が減少し体内の代謝活動を抑制します。
よって、誤った選択肢です。

3:×
体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みは、恒常性といいます。
よって、誤った選択肢です。

4:×
体温調節中枢があるのは、間脳の視床下部です。
よって、誤った選択肢です。

5:○
説明文の通りです。
正しい選択肢です。

参考になった数16

03

正解は、5 です。

1.誤りです。
寒冷の状況では、血管を収縮させる事により血流量を減少させ、体外への放熱をより少なくします。問題文は、暑熱の状況です。

2.誤りです。
暑熱の状況では、皮膚の血管を拡張させて血流量を多くし、汗腺の働きを活発にして発汗を促し放熱量を多くします。又、体内の代謝活動を抑制し熱の生産量を減らします。内臓の血流量は、低下します。

3.誤りです。
人体には、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ仕組みがあります。これを恒常性(ホメオスタシス)と言います。神経系と内分泌系により調節されます。

4.誤りです。
人体の体温調節中枢は、脳の視床下部にあります。

5.正しいです。
記載のとおりです。

参考になった数11