第二種衛生管理者の過去問
令和2年10月公表
労働生理 問23

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問題

第二種 衛生管理者試験 令和2年10月公表 労働生理 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 呼吸運動は、横隔膜、肋(ろっ)間筋などの呼吸筋が収縮と弛(し)緩をすることにより行われる。
  • 胸腔(くう)の容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔、気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
  • 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。
  • 通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれる。
  • 身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解5

1.◯
正しい記載です。安静時の呼吸運動を司る主な筋肉は横隔膜と肋間筋です。

2.◯
正しい記載です。吸気と呼吸の機序を覚えましょう。

吸気:胸郭内容積が増加すると、胸腔内圧が低くなるにつれて、鼻腔や気管など気道を経て肺内に空気が流れ込むことです。

呼気:胸郭内容積が減少し、胸腔内圧が高くなるにつれて、肺は収縮し、肺から空気が体外に押し出されることです。

3.◯
正しい記載です。外呼吸と内呼吸の機序を覚えましょう。

外呼吸:肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行うガス交換のことです。

内呼吸:外呼吸で取り込まれた酸素は血液にのって体の各細胞へと運ばれます。そこで行われるのが内呼吸です。内呼吸とは、血液と細胞との間で酸素と二酸化炭素を交換するガス交換のことです。

4.◯
正しい記載です。通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれます。

5.×
誤った記載です。身体活動時には、血液中の【二酸化炭素分圧が上昇】し、延髄の呼吸中枢を刺激して換気を促進します。

参考になった数57

02

正解は、5 です。

1.正しいです。
肺そのものは能動的に運動を行わないです。呼吸筋と横隔膜の運動により胸郭内の容積を周期的に増減させます。それに伴って、肺の拡張(吸気運動)収縮(呼気運動)が起きます。

2.正しいです
吸気とは、胸腔が広がり、内圧が低くなるにつれ、鼻腔や気道を経て肺内へ流れ込む空気の事です。

3.正しいです。
内呼吸(組織呼吸)とは、外呼吸で取り入れた酸素を血液によって体内の組織に運び、組織内で生じた二酸化炭素を組織外に排出することです。
外呼吸(肺呼吸)とは、一般に『呼吸』と呼ばれているものです。肺から体内に酸素を取り入れ、体外に二酸化炭素を排出する呼吸のことです。

4.正しいです。
記載のとおりです 。

5.誤りです。
呼吸が激しくなるのは、血液中に吸収された二酸化炭素の作用により呼吸中枢が刺激される為です。窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激されるわけではないです。

参考になった数16

03

1:○
2:○
3:○
4:○
5:×

誤っている選択肢は5です。
正しくは、「身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。」です。窒素分圧ではありません。
その他は説明文の通りです。

参考になった数7