第二種衛生管理者の過去問
令和3年10月公表
労働生理 問21

正解：5番（誤っているもの）

1 .神経系を構成する基本的な単位である神経細胞は、通常、1個の細胞体、1本の軸索及び複数の樹状突起から成り、ニューロンともいわれる。

　正しい文言です。

2 .体性神経は、運動及び感覚に関与し、自律神経は、呼吸、循環などに関与する。

　正しい文言です。

3 .大脳の皮質は、神経細胞の細胞体が集まっている灰白質で、感覚、思考などの作用を支配する中枢として機能する。

　正しい文言です。

4 .交感神経系と副交感神経系は、各種臓器において双方の神経線維が分布し、相反する作用を有している。

　正しい文言です。

5 .交感神経系は、身体の機能をより活動的に調節する働きがあり、心拍数を増加させたり、消化管の運動を高める。

　交感神経系は、消化管の運動を抑制します。

１：○

２：○

３：○

４：○

５：×

誤っている選択肢は5です。

交感神経系は、身体の機能をより活動的に調節する働きがあり、心拍数は増加させますが、消化管の働きは抑制します。

その他は説明文の通りです。

１：正

記載のとおりです。

２：正

記載のとおりです。

３：正

記載のとおりです。

４：正

記載のとおりです。

「交感神経」と「副交感神経」は、「相反作用」があることを理解しておきましょう。

５：誤

これが答えの選択肢になります。交感神経系は、消化管の運動を抑制します。

中学校の理科の「生物の体のつくりとはたらき」、高校の生物基礎、生物の教科書や、副教材にも記載されている内容です。

中学・高校の教科書等をお持ちの方は、目を通しておいた方がよいです。

※出版社によっては、記載表現が異なっていたり、記載されていないこともあります。

答えは(5)です。

1：この記述は誤っていません。

2：この記述は誤っていません。

3：この記述は誤っていません。

一方大脳の髄質は、有髄神経線維が多い白質です。

4：この記述は誤っていません。

5：交感神経系は、消化管の運動を抑制します。