第二種衛生管理者の過去問
令和5年10月公表
労働生理 問10

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問題

第二種 衛生管理者試験 令和5年10月公表 労働生理 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

ヒトのホルモン、その内分泌器官及びそのはたらきの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
  • ホルモン:ガストリン       内分泌器官:胃       はたらき:胃酸分泌刺激
  • ホルモン:アルドステロン     内分泌器官:副腎皮質    はたらき:体液中の塩類バランスの調節
  • ホルモン:パラソルモン      内分泌器官:副甲状腺    はたらき:血中のカルシウム量の調節
  • ホルモン:コルチゾール      内分泌器官:膵(すい)臓  はたらき:血糖量の増加
  • ホルモン:副腎皮質刺激ホルモン  内分泌器官:下垂体     はたらき:副腎皮質の活性化

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この過去問の解説 (4件)

01

ホルモンとその働きに関する問題です。

 

内分泌に関する問題は出題されやすいので、
表などにまとめておくと良いでしょう。

特に相反するはたらきをするもの(例えば「~を促進」「~を抑制」)は
セットで覚えておくようにするとよいでしょう。

 

では、選択肢をみていきましょう。

選択肢1. ホルモン:ガストリン       内分泌器官:胃       はたらき:胃酸分泌刺激

正しいです。選択肢の組み合わせのとおりです。

 

参考までに胃酸分泌を抑制するホルモンはセクレチンで、

こちらは、十二指腸から分泌されています。

選択肢2. ホルモン:アルドステロン     内分泌器官:副腎皮質    はたらき:体液中の塩類バランスの調節

正しいです。選択肢の組み合わせのとおりです。

選択肢3. ホルモン:パラソルモン      内分泌器官:副甲状腺    はたらき:血中のカルシウム量の調節

正しいです。選択肢の組み合わせのとおりです。

選択肢4. ホルモン:コルチゾール      内分泌器官:膵(すい)臓  はたらき:血糖量の増加

誤りです。

コルチゾールは「副腎皮質」から分泌されます。

はたらきはいろいろありますが、肝臓での糖の新生を行うため、
はたらきのところに書かれている「血糖量の増加」は正しいです。

 

膵臓から分泌されるホルモンは、
インスリン(血糖低下、脂肪合成)、グルカゴン(血糖上昇、脂肪分解)、
ソマトスタチン(成長ホルモン、インスリン、グルカゴン、ガストリン、
セクレチンの分泌抑制)です。
なお、ソマトスタチンは視床下部からも分泌されています。

選択肢5. ホルモン:副腎皮質刺激ホルモン  内分泌器官:下垂体     はたらき:副腎皮質の活性化

正しいです。選択肢の組み合わせのとおりです。

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02

頻出のホルモンについては、分泌器官と働きをしっかり覚えましょう。

ホルモン分泌器官働き
アドレナリン副腎髄質血管収縮・血圧上昇・心拍数上昇・グリコーゲン分解(血糖値上昇)
インスリン膵臓血糖値低下
グルカゴン膵臓血糖値上昇
コルチゾール副腎皮質血糖値上昇
アルドステロン副腎皮質塩類バランス調節
パラソルモン副甲状腺カルシウムバランス調節
メラトニン脳の松果体概日(サーカディアン)リズム調節
ガストリン胃粘膜胃酸分泌促進
セクレチン十二指腸膵液分泌促進・胃酸分泌抑制

選択肢1. ホルモン:ガストリン       内分泌器官:胃       はたらき:胃酸分泌刺激

正しいです。

選択肢2. ホルモン:アルドステロン     内分泌器官:副腎皮質    はたらき:体液中の塩類バランスの調節

正しいです。

選択肢3. ホルモン:パラソルモン      内分泌器官:副甲状腺    はたらき:血中のカルシウム量の調節

正しいです。

選択肢4. ホルモン:コルチゾール      内分泌器官:膵(すい)臓  はたらき:血糖量の増加

誤りです。

コルチゾールは副腎皮質から分泌されます。

選択肢5. ホルモン:副腎皮質刺激ホルモン  内分泌器官:下垂体     はたらき:副腎皮質の活性化

正しいです。

参考になった数18

03

ヒトのホルモンとその内分泌器官およびそのはたらきを確認していきます。

選択肢1. ホルモン:ガストリン       内分泌器官:胃       はたらき:胃酸分泌刺激

正しいです。

選択肢の組み合わせの通りです。

選択肢2. ホルモン:アルドステロン     内分泌器官:副腎皮質    はたらき:体液中の塩類バランスの調節

正しいです。

選択肢の組み合わせの通りです。

選択肢3. ホルモン:パラソルモン      内分泌器官:副甲状腺    はたらき:血中のカルシウム量の調節

正しいです。

選択肢の組み合わせの通りです。

選択肢4. ホルモン:コルチゾール      内分泌器官:膵(すい)臓  はたらき:血糖量の増加

誤りです。

コルチゾールは副腎皮質から分泌され、そのはたらきは様々ですが血糖量の増加も含まれます。

選択肢5. ホルモン:副腎皮質刺激ホルモン  内分泌器官:下垂体     はたらき:副腎皮質の活性化

正しいです。

選択肢の組み合わせの通りです。

参考になった数12

04

ホルモンと、その内分泌器官と働きに関する問題です。

選択肢1. ホルモン:ガストリン       内分泌器官:胃       はたらき:胃酸分泌刺激

ガストリンは、胃で分泌され、胃酸分泌刺激の役割を果たしています。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢2. ホルモン:アルドステロン     内分泌器官:副腎皮質    はたらき:体液中の塩類バランスの調節

アルドステロンは、副腎皮質から分泌され、ナトリウムの排出の抑制、カリウムの排泄促進、体液中の塩類バランスの調節などを担っています。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢3. ホルモン:パラソルモン      内分泌器官:副甲状腺    はたらき:血中のカルシウム量の調節

パラソルモンは、副甲状腺ホルモンで、骨の再吸収により血清カルシウム量の調節をしています。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢4. ホルモン:コルチゾール      内分泌器官:膵(すい)臓  はたらき:血糖量の増加

コルチゾールは、すい臓ではなく「副腎皮質で合成され」、ストレスがかかったときに、血糖値を上昇させる役割を担っています。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢5. ホルモン:副腎皮質刺激ホルモン  内分泌器官:下垂体     はたらき:副腎皮質の活性化

副腎皮質刺激ホルモンは、下垂体から分泌され、副腎皮質から副腎皮質ホルモンの分泌を活性化させる役割を担っています。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

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