第二種衛生管理者の過去問
令和6年4月公表
労働生理 問1
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問題
第二種 衛生管理者試験 令和6年4月公表 労働生理 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
呼吸に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 呼吸は、胸膜が運動することで胸腔(くう)内の圧力を変化させ、肺を受動的に伸縮させることにより行われる。
- 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、内呼吸である。
- 通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれる。
- チェーンストークス呼吸とは、肺機能の低下により呼吸数が増加した状態をいい、喫煙が原因となることが多い。
- 身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
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この過去問の解説 (3件)
01
呼吸に関する問題です。
内容を整理しておきましょう。
誤りです。
呼吸運動は横隔膜などの筋肉で胸(肺)を広げ息を吸い、縮めた時に息を吐くの繰り返しです。
誤りです。
記述は「外呼吸」の説明です。
「内呼吸」:全身の組織細胞とそれを取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換です。
正しいです。
記述のとおりです。
誤りです。
チェーンストークス呼吸とは心不全や脳卒中などにより、延髄の呼吸中枢の機能が衰えることが原因です。
誤りです。
血液中の「二酸化炭素分圧」の上昇です。
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02
呼吸に関する問題です。
過去に何度も問われているポイントは以下の通りです。本設問とあわせて覚えましょう。
①呼吸運動は、横隔膜、肋間筋などの呼吸筋が収縮と弛緩をすることで胸腔内の圧力を変化させ、すなわち呼吸筋によって肺が受動的に伸縮することで行われます。肺自体には能動的な運動機能はありません。
②吸気とは、横隔膜が下がって胸腔内容積が広げられ、胸腔内圧が低くなることで肺内へ流れ込む空気のことです。
③呼気とは、胸腔内容積が狭くなり、胸腔内圧が高くなることで肺外へ出される空気のことです。呼気には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれています。なお、空気は18%の酸素を有しています。
④呼吸に関与する筋肉は、「延髄にある呼吸中枢」によって支配されています。
⑤呼吸中枢がその興奮性を維持するためには、常に一定量以上の「二酸化炭素」が血液中に含まれていることが必要となります。
上記①より、呼吸運動は、胸膜ではなく、「横隔膜、肋間筋などの呼吸筋」が収縮と弛緩をすることで胸腔内の圧力を変化させ、すなわち呼吸筋によって肺が受動的に伸縮することで行われます。
よって、本選択肢の内容は誤りです。
肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、「外呼吸」です。
よって、本選択肢の内容は誤りです。
上記③の内容と合致します。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
チェーンストークス呼吸は中枢型睡眠呼吸障害であり、喫煙が原因ではありません。
よって、本選択肢の内容は誤りです。
上記⑤より、身体活動時に呼吸中枢を刺激するのは二酸化炭素です。
よって、本選択肢の内容は誤りです。
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03
呼吸の分野では、出題パターンが限られています。何度も解いて問題に慣れましょう。
誤りです。
呼吸は、肋間筋などの呼吸筋と横隔膜が、収縮と弛緩を繰り返すことにより、胸部内容積を変化させることで、肺を受動的に伸縮させることにより行われます。
誤りです。
外呼吸とは肺呼吸のことで、肺胞と血液間のガス交換です。
内呼吸とは組織呼吸のことで、血液と細胞間のガス交換です。
正しいです。
誤りです。
チェーンストークス呼吸とは、呼吸が徐々に増大と減少を繰り返し、最も減弱したときにしばらく停止しているような周期的な異常呼吸のことです。
誤りです。
血液中の二酸化炭素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加します。
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