第二種衛生管理者の過去問
令和6年4月公表
労働生理 問5

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問題

第二種 衛生管理者試験 令和6年4月公表 労働生理 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

腎臓又は尿に関する次のAからDの記述について、誤っているものの組合せはどれか。

A  腎臓の皮質にある腎小体では、糸球体から血液中の糖以外の血漿(しょう)成分がボウマン嚢(のう)に濾(こ)し出され、原尿が生成される。
B  腎臓の尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、残りが尿として生成される。
C  尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性である。
D  尿酸は、体内のプリン体と呼ばれる物質の代謝物で、健康診断において尿中の尿酸の量の検査が広く行われている。

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この過去問の解説 (3件)

01

腎臓又は尿に関する問題です。

内容を整理しておきましょう。

選択肢3. A,D

誤っているものの組合せです。

まとめ

Aが誤りです。「糖以外」ではなく、「蛋白質以外」です。

Dが誤りです。「尿中」ではなく、「血液中」です。

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02

腎臓又は尿のポイントは以下の通りです。

①尿の生成の過程は次の通りです。腎臓の腎小体では、糸球体から、「水分、糖、電解質」がボウマン嚢に濾し出され、原尿が生成されます。すなわち、血液中の血球及び蛋白質以外の成分が濾しだされることになります。

なお、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、血液中のたんぱく質や赤血球等は、ろ過されずに再利用されることになります。

②腎臓は背骨の両側に左右一対(2つ)あり、それぞれから複数ではなく「1本」の尿管が出て膀胱につながっています。

③尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性という特徴をもっています。
④血液中の尿素窒素は、腎臓から排泄される老廃物の一種です。腎臓の働きが低下すると尿中に排泄できなくなります。結果として、血液中の値が高くなるため、腎臓病の指標として利用されています。

本設問においては、

A:上記①より、「血液中の血球及び蛋白質以外」の成分となりますので、誤りです。

B:上記①より、正しいです。

C:上記③より、正しいです。

D:尿中ではなく、血液中の値です。よって、誤りです。なお、上記④も参考となります。

選択肢3. A,D

上記より、AとDが誤りです。

よって、本選択肢は正解です。

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03

それぞれの選択肢の解説は以下の通りです。

A:腎臓の皮質にある腎小体では、糸球体から血液中の蛋白質以外の血漿成分がボウマン嚢に濾し出され、原尿が生成されます。

B:腎臓の尿細管では、原尿に含まれる大部分の水分及び身体に必要な成分が血液中に再吸収され、残りが尿として生成されます。

C:尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性です。

D:健康診断における尿検査では、糖尿及び尿蛋白の検査が広く行われています。

選択肢1. A,B

Aは誤り、Bは正しいです。

選択肢2. A,C

Aは誤り、Cは正しいです。

選択肢3. A,D

A,Dともに誤りです。

よって正解の選択肢です。

選択肢4. B,C

B,Cともに正しいです。

選択肢5. C,D

Cは正しく、Dは誤りです。

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