第二種衛生管理者の過去問
令和6年4月公表
労働生理 問6

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問題

第二種 衛生管理者試験 令和6年4月公表 労働生理 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
  • 嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
  • 温度感覚は、皮膚のほか口腔(くう)などの粘膜にも存在し、一般に冷覚の方が温覚よりも鋭敏である。
  • 深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。
  • 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。

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この過去問の解説 (3件)

01

感覚又は感覚器に関する問題です。

内容を整理しておきましょう。

選択肢1. 眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。

正しいです。

記述のとおりです。

選択肢2. 嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。

正しいです。

記述のとおりです。

選択肢3. 温度感覚は、皮膚のほか口腔(くう)などの粘膜にも存在し、一般に冷覚の方が温覚よりも鋭敏である。

正しいです。

記述のとおりです。

選択肢4. 深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。

正しいです。

記述のとおりです。

選択肢5. 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。

誤りです。

「中耳」ではなく、「内耳」です。

参考になった数70

02

感覚器の分野では、出題パターンが限られています。何度も解いて問題に慣れましょう。

選択肢1. 眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。

正しいです。

近視は眼球の眼軸が長すぎるため、平行光線が網膜の前方で交差します。

遠視は眼球の眼軸が短すぎるため、平行光線が網膜の後方で交差します。

選択肢2. 嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。

正しいです。

嗅覚は、同一臭気に対して疲労しやすい(臭いに慣れやすい)ことも覚えておきましょう。

選択肢3. 温度感覚は、皮膚のほか口腔(くう)などの粘膜にも存在し、一般に冷覚の方が温覚よりも鋭敏である。

正しいです。

冷覚の方が鋭敏です。

選択肢4. 深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。

正しいです。

深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から身体各部の位置、運動などを認識する感覚です。

内臓感覚は、内臓の動きや炎症を感じて、内臓痛を認識する感覚です。

選択肢5. 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。

誤りです。

前庭では体の傾き半規管では体の回転を感じており、内耳にあります。

参考になった数25

03

感覚又は感覚器に関するポイントは次の通りです。

本設問とあわせて覚えましょう。
①『皮膚感覚(触圧覚、痛覚、冷覚、温覚)』の中では、痛覚の密度が一番高いです。皮膚感覚の密度が高い順に並べると、痛覚、触圧覚、冷覚、温覚の順となります。

②『網膜』は、カメラでたとえるとフィルムに該当します。網膜には、錐状体と杆状体という2種類の視細胞があります。錐状体は明るい場所で働き、色を感じる細胞です。一方、杆状体は暗い場所で働き、弱い光を感じる細胞です。

③眼軸が長すぎるために、平行光線が網膜の前方で像を結ぶことを「近視」といいます。反対に、眼軸が短すぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶことを「遠視」といいます。
④体の傾きや回転の方向など『平衡感覚』に関係する前庭及び半規管は、「内耳」にあります。

選択肢1. 眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。

上記③の内容と合致します。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢2. 嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。

嗅覚と味覚は物質の化学的性質を認知するため、「化学感覚」といわれます。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢3. 温度感覚は、皮膚のほか口腔(くう)などの粘膜にも存在し、一般に冷覚の方が温覚よりも鋭敏である。

上記①の内容と合致します。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢4. 深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。

身体部位の位置や運動の情報を得る感覚のことを、深部感覚といいます。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢5. 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。

上記④より、中耳ではなく「内耳」にあります。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

参考になった数20