第二種衛生管理者の過去問
令和6年4月公表
労働生理 問10

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

01

体温調節の分野では、出題パターンが限られています。何度も解いて問題に慣れましょう。

選択肢1. 体温調節中枢は、間脳の視床下部にある。

正しいです。

体温調節中枢は、間脳の視床下部にあります。

選択肢2. 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。

誤りです。

外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みは、恒常性(ホメオスタシス)といい、体温調整中枢が自律神経系を通じて調整しています。

選択肢3. 寒冷な環境においては、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。

誤りです。

寒冷な環境においては、皮膚の血管が収縮して血流量を減少させ、皮膚からの放熱量を減らします。

選択肢4. 計算上、体重70kgの人の体表面から10gの汗が蒸発すると、体温が約1℃下がる。

誤りです。

計算上、体重70kgの人の体表面から100gの汗が蒸発すると、体温が約1℃下がります。

選択肢5. 不感蒸泄(せつ)とは、水分が発汗により失われることをいう。

誤りです。

発汗していない状態でも皮膚や呼気から水分が蒸発しており、これを不感蒸泄といいます。

参考になった数14

02

体温調節に関する問題です。

正しく整理しておきましょう。

選択肢1. 体温調節中枢は、間脳の視床下部にある。

正しいです。

記述のとおりです。

選択肢2. 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。

誤りです。

「同調性」ではなく、「恒常性」です。

選択肢3. 寒冷な環境においては、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。

誤りです。

寒冷な環境では皮膚の血管は収縮します。

選択肢4. 計算上、体重70kgの人の体表面から10gの汗が蒸発すると、体温が約1℃下がる。

誤りです。

「10g」ではなく、「100g」です。

選択肢5. 不感蒸泄(せつ)とは、水分が発汗により失われることをいう。

誤りです。

不感蒸泄(せつ)とは発汗のない状態でも皮膚などから水分が蒸発しており、感覚的に意識していない状態をいいます。

参考になった数3

03

体温調節に関する問題です。本設問とあわせて以下のポイントを押さえておきましょう。

①体温調節中枢は、「視床下部」にあります。

②外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みのことを「生体恒常性(ホメオスタシス)」といいます。「神経系と内分泌系」の相互作用により調整されています。

③寒冷にさらされ体温が正常以下になると、皮虞の血管は「収縮」し、血液量は「減少」し、体外に放散させる熱の量を減らします。

④計算上、体重70kgの人の体表面から「100gの汗が蒸発」すると、体温が約l℃下がることになります。気化熱が奪われたことにより体温が下がります。

⑤発汗や皮膚、呼気により1日約850gの水分が蒸発しています。このことを「不感蒸泄」といいます。

選択肢1. 体温調節中枢は、間脳の視床下部にある。

上記①の内容と合致します。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢2. 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。

上記②より、同調性ではありません。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢3. 寒冷な環境においては、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。

上記③より、説明が反対です。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢4. 計算上、体重70kgの人の体表面から10gの汗が蒸発すると、体温が約1℃下がる。

上記④より、10gではありません。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢5. 不感蒸泄(せつ)とは、水分が発汗により失われることをいう。

上記⑤より、発汗に限りません。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

参考になった数1