第二種電気工事士の過去問
令和3年度上期 午後
一般問題 問8

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問題

第二種 電気工事士試験 令和3年度上期 午後 一般問題 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径1.6mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)6本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流 [A]は。
ただし、周囲温度は30°C以下、電流減少係数は0.56とする。
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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

この問題は出題科目「配電理論及び配線設計」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯絶縁電線の直径ごとの許容電流値を暗記している。

◯電流減少係数を使って許容電流値を計算できる。

この必要知識に伴う計算式は下記です。

<必要計算式>

・許容電流=電線1本分の許容電流値 × 収納本数ごとに定められた電流減少係数

絶縁電線を数本束ねて施設する際は、放熱しにくい管内で、電線が発熱し温度上昇を引き起こすため、その分、電線1本分の許容電流値を下げ、発熱による温度上昇を防ぐ必要があります。

それでは上記の必要知識及び計算式を使って問題を解いていきます。

直径1.6[mm]の600[V]ビニル絶縁電線(軟銅線)の許容電流値は、

単線、より線ともに27[A]です。

この値と電線数6本を収納する際の電流減少係数0.56を許容電流値の式に当てはめると、

27[A]×0.56=15.12[A]

よって正解は1になります。

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02

正解は、 1 です。

電線には、電線の太さによって許容電流値が決められています。

(細い電線に大電流を流すと焼き切れて火災等の原因になる為)又、

金属管工事など管内に電線をとおす場合は、発熱等を考慮し、

とおす電線の本数により電流減少係数が決められています。

下記に主な許容電流値と電流減少係数を示します。

◎600Vビニル絶縁電線の許容電流(周囲温度30℃以下)

太さ 許容電流値

1.6㎜    27A

2.0㎜    35A

2.6㎜    48A

◎電線管などに収めて使用する場合の電流減少係数

同一管内の電線数 電流減少係数

3本以下   0.7

4本     0.63

5本又は6本  0.56

電気設備の技術基準の解釈 第146条より

①上記表より計算して電線1本当たりの許容電流値を求めます。

直径1.6mmの600Vビニル絶縁電線の許容電流値は、27Aとなります。

1.6mmケーブルを6本金属管に挿入しますので、係数は、0.56となります。

よって、27A×0.56=15.12Aとなります。

よって、正解は、 1 となります。 

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03

1:○

2:×

3:×

4:×

問題文に、直径1.6mmの600Vビニル絶縁電線を6本収めて施設した場合、とあります。

600Vビニル絶縁電線はより線に該当するため、断面積で許容電流値が決まります。

直径1.6mmの場合、断面積A=π×1.62/4=3.14×2.56/4=2.0096≒2.0mm2となります。

断面積2.0mm2のより線の許容電流は27Aとなります。

また、問題文に「電流減少係数は、0.56とする」とあります。

そのため、許容電流は 27×0.56=15.12[A] となります。

求めた許容電流は、小数部分を7捨8入とすることになっていますので、15[A]が電線1本あたりの許容電流となります。

よって、正解は1です。

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