クレーン・デリック運転士 過去問
令和3年(2021年)10月
問15 (関係法令 問15)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和3年(2021年)10月 問15(関係法令 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの自主検査及び点検に関する記述として、法令上、正しいものは次のうちどれか。
  • 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、巻過防止装置その他の安全装置の異常の有無について検査を行わなければならない。
  • 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったクレーンについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。
  • クレーンを用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、所定の事項について点検を行うとともに、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。
  • 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果をクレーン検査証に記録しなければならない。
  • 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までに補修しなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは(1)です。

解説

1.「1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、巻過防止装置その他の安全装置の異常の有無について検査を行わなければならない。」は正しいです。

2.「1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったクレーンについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。」は誤りです。

1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったクレーンについては、その使用を再び開始する時に、所定の事項について自主検査を行わなければなりません。

3.「クレーンを用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、所定の事項について点検を行うとともに、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。」は誤りです。

事業者は、クレーンを用いて作業を行なうときは、その日の作業を開始する前に、次の事項について点検を行なう必要があります。

一 巻過防止装置、ブレーキ、クラツチ及びコントローラーの機能

二 ランウエイの上及びトロリが横行するレールの状態

三 ワイヤロープが通つている箇所の状態

4.「定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果をクレーン検査証に記録しなければならない。」は誤りです。

定期自主検査結果を記録し、3年間保存する必要はありますが、クレーン検査証に記録する必要はありません。

5.「1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までに補修しなければならない。」は誤りです。

定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、直ちに補修する必要があります。

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02

クレーンの自主検査及び点検に関する問題です。

点検内容を正しく理解していないと思わぬ故障やトラブルにつながるので、しっかり理解しておきましょう。

選択肢1. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、巻過防止装置その他の安全装置の異常の有無について検査を行わなければならない。

正しい記述です。

1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、巻過防止装置その他の安全装置の異常の有無について検査を行わなければならないと定められています。

1か月以内ごとに1回という言葉は覚えておきましょう。

選択肢2. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったクレーンについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったクレーンについては、その使用を再び開始した後30日以内ではなく、作業を開始する時に所定の事項について自主検査を行わなければいけません。

選択肢3. クレーンを用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、所定の事項について点検を行うとともに、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。

つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験は日常点検ではなく、定期自主検査の時に行います。

選択肢4. 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果をクレーン検査証に記録しなければならない。

検査記録は3年間保存しておかなければいけませんが、クレーン検査証に記載する必要はありません。

選択肢5. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までに補修しなければならない。

1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までではなくすぐに補修しなければいけません。

まとめ

点検内容や期間などはルールで定められているので、間違えないようにしましょう。

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03

クレーンの検査や点検に関するルールは、事故を防ぐための「健康診断」のようなものです。

法令では「いつ」「何を」「どうやって」検査するかが厳密に決まっています。

 

この問題を正解するための重要ポイントは以下の4点です。

・月次点検(1か月ごとの検査):主に「安全装置」や「ワイヤロープ」などの重要部品をチェックします。

・休止後の検査:使っていなかったクレーンを再開するときは、使うに検査が必要です。

・作業開始前点検:毎日の点検に、大掛かりな「荷重試験」までは求められていません。

・記録と補修:検査結果は「記録簿」に残し、悪いところは「直ちに」直します。

選択肢1. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、巻過防止装置その他の安全装置の異常の有無について検査を行わなければならない。

〇 正しい記述です。

 

法令では、1か月以内ごとに1回、定期的に自主検査を行うことが義務付けられています(いわゆる月次点検)。

その検査項目には、過巻防止装置(巻き過ぎ防止)、ブレーキ、クラッチ、ワイヤロープなどの「異常の有無」が含まれています。

これらは故障すると即座に重大事故につながるため、毎月チェックが必要です。

選択肢2. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったクレーンについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

× 誤った記述です。

 

1か月以上休止していて、その間の月次点検を飛ばしていたクレーンを再使用する場合、自主検査を行わなければなりません。 

そのタイミングは「使用を再び開始した後」ではなく、「使用を再び開始する前」です。

動かし始めてから異常に気づいても手遅れです。

必ず使う前にチェックするのが鉄則です。

選択肢3. クレーンを用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、所定の事項について点検を行うとともに、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。

× 誤った記述です。

 

「作業開始前点検」とは、その日の仕事の前に、ブレーキやワイヤロープの状態などをサッと確認するものです。

この毎日の点検で、重い荷物を実際に吊って行う大掛かりな「荷重試験」までは義務付けられていません

荷重試験が必要なのは、1年に1回の「年次定期自主検査」や、製造後の「落成検査」などのタイミングです。

選択肢4. 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果をクレーン検査証に記録しなければならない。

× 誤った記述です。

 

定期自主検査を行った結果は、「自主検査記録簿」に記録し、3年間保存しなければなりません。

「クレーン検査証」は、クレーンの免許証のような公的な証明書であり、事業者が勝手に検査結果を書き込むものではありません。

選択肢5. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施し、異常を認めたときは、次回の定期自主検査までに補修しなければならない。

× 誤った記述です。

 

検査で異常が見つかった場合、補修の期限は「次回の検査まで」ではありません。

法令では、「直ちに補修しなければならない」と定められています。

壊れていると分かっているのに、1ヶ月後の次回検査まで使い続けることは非常に危険であり、許されません。

まとめ

【重要ポイントのおさらい】

・月次点検:安全装置、ワイヤ、ブレーキなどを毎月チェックする。

・再使用時の検査:使うに行う。

・作業開始前点検荷重試験は不要。(ブレーキやクラッチの機能確認などで良い)

・異常時の補修直ちに行う。(後回しNG)

・記録:自主検査記録簿に残す。(検査証ではない)

 

「検査や修理は、すべて作業を始める前に行うこと」。

これが安全管理の絶対ルールです。

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