クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
関係法令 問1

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 関係法令 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

建設物の内部に設置する走行クレーン(以下、本問において「クレーン」という。)に関する記述として、法令上、違反となるものは次のうちどれか。
  • クレーンガーダに歩道を有するクレーンの集電装置の部分を除いた最高部と、当該クレーンの上方にある建設物のはりとの間隔を0.5mとしている。
  • クレーンガーダの歩道と当該歩道の上方にある建設物のはりとの間隔が1.7mであるため、当該歩道上に当該歩道からの高さが1.6mの天がいを設けている。
  • クレーンと建設物との間の歩道のうち、建設物の柱に接する部分以外の歩道の幅を0.7mとしている。
  • クレーンと建設物との間の歩道のうち、建設物の柱に接する部分の歩道の幅を0.3mとしている。
  • クレーンの運転室の端から労働者が墜落するおそれがあるため、当該運転室の端と運転室に通ずる歩道の端との間隔を0.2mとしている。

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この過去問の解説 (1件)

01

違反となるものは

「クレーンと建設物との間の歩道のうち、建設物の柱に接する部分の歩道の幅を0.3mとしている。」です。

 

建設物内部に設置される走行クレーンについて、法令に基づく基準を確認します。

選択肢1. クレーンガーダに歩道を有するクレーンの集電装置の部分を除いた最高部と、当該クレーンの上方にある建設物のはりとの間隔を0.5mとしている。

この記述は正しいです。
建設物内で使用される走行クレーンの上部クリアランスは、0.5m以上確保する必要があります。集電装置は除外されるため、他の部分でこの基準を満たしていれば適切です。このクリアランスは、クレーンの運転時に構造物との接触を防ぐために重要です。

選択肢2. クレーンガーダの歩道と当該歩道の上方にある建設物のはりとの間隔が1.7mであるため、当該歩道上に当該歩道からの高さが1.6mの天がいを設けている。

この記述は正しいです。
法令では、歩道の上方の間隔が1.8m未満の場合、高さ1.6m以上の天がいを設ける必要があります。この選択肢では間隔が1.7mであり、天がいが設置されているため法令に準じています。天がいは、作業員が歩道を使用する際の安全を確保するための重要な装置です。

選択肢3. クレーンと建設物との間の歩道のうち、建設物の柱に接する部分以外の歩道の幅を0.7mとしている。

この記述は正しいです。
建設物の柱に接しない部分では、歩道の幅は0.6m以上必要です。この選択肢では0.7mが確保されており、法令を満たしています。十分な歩道幅を確保することは、作業員の移動中の安全を保つために欠かせません。

選択肢4. クレーンと建設物との間の歩道のうち、建設物の柱に接する部分の歩道の幅を0.3mとしている。

この記述は誤りです。
柱に接する部分の歩道幅は、柱による制限があっても最低0.4m以上必要です。この選択肢では0.3mしかなく、法令基準を満たしていません。柱の近くでは作業員が安全に通行できる空間が限られるため、この基準は厳格に守る必要があります。

選択肢5. クレーンの運転室の端から労働者が墜落するおそれがあるため、当該運転室の端と運転室に通ずる歩道の端との間隔を0.2mとしている。

この記述は正しいです。
運転室と歩道の端の間隔を適切に設けることで、作業員が転落するリスクを軽減できます。この選択肢では0.2mの間隔が確保されており、法令の安全基準に準じています。墜落の防止は、現場の安全対策として重要な項目です。

まとめ

柱に接する部分の歩道の幅は0.4m以上必要です。法令で定められた基準は、制限されたスペースでも作業員の安全を確保するために重要です。クレーンと建設物の間のクリアランスや、歩道の幅、高さの基準を理解することで、運用時の安全性を高めることができます。

運転室や歩道における墜落防止対策も、基準を守ることで事故を防ぐことができます。

 

法令基準を正確に理解し、遵守することで、現場の安全を確保し、作業効率を向上させることができます。

 

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