あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回(2016年)
午後 問3
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午後 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
特発性肺線維症について正しいのはどれか。
- 湿性咳嗽がみられる。
- 樽状胸がみられる。
- 拘束性換気障害を呈する。
- 予後は良好である。
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この過去問の解説 (3件)
01
特発性肺線維症は、
肺胞壁などが炎症によって繊維化が進行する、
原因不明の疾患です。
特発性肺線維症では、乾性咳嗽がみられます。
湿性咳嗽は、
風邪症候群や肺炎、気管支喘息などの際にみられます。
樽状胸は、肺の中の空気が換気されずに残るため、
胸郭が樽のように変形して生じるもので、
慢性閉塞性肺疾患の際にみられます。
拘束性換気障害は、
肺の弾力性の低下などによって、
肺の容積が小さくなることで生じます。
特発性肺線維症は、
繊維化によって肺の弾力性が失われ、
肺の容量が減少していく疾患ですので、
これが正解であると考えられます。
特発性肺線維症は、
進行性で原因不明の疾患であり、
予後は不良であると考えられます。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、
炎症により気管支が狭くなったり、
肺胞が破壊されたりすることにより、
肺の機能低下が進行する疾患です。
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02
拘束性換気障害は、肺の容積減少に伴う肺活量の減少です。
間質性肺炎(特発性肺線維症)、肺結核後遺症、胸膜炎、脊椎後側弯症などがあります。
それに対して
閉塞性換気障害は気道の閉塞による一秒率の低下です。
気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD=慢性気管支炎+肺気腫)などがあります。
1.特発性肺線維症では乾性咳嗽、労作時息切れが最も多い症状です。
2.樽状胸は肺気腫で見られます。
3.
%肺活量が80%以下であり1秒率が70%以上=拘束性換気障害
%肺活量が80%以上であり1秒率が70%以下=閉塞性換気障害
4.一般的に徐々に進行し、5年間で約半数が呼吸不全で死亡します。
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03
特発性肺線維症(IPF)は、間質性肺炎の一部に含まれます。
間質性肺炎とは、何らかの原因により肺胞の胞隔に炎症・繊維化をきたし、
重篤な呼吸器障害を生じる症候群です。
(性差は男性に多く、年齢は60代が最も多いです。)
1:特発性肺線維症では、乾性咳嗽がみられます。
(湿性咳嗽は、慢性気管支炎、肺気腫、気管支拡張症などの疾患でみられます。)
2:樽状胸は、肺気腫患者でみられます。
3:肺胞壁(間質)が肥厚することにより、酸素の取り込みが低下し、肺の柔らかさ(コンプライアンス)が低下するため肺機能検査で、拘束性障害を呈します。
4:特発性肺線維症は、5年間で約半数が呼吸不全にて死亡する予後不良な疾患です。
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