あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回(2016年)
午後 問35

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午後 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

募穴との位置関係で最も適切なのはどれか。
  • 肝の募穴の下方に乳根がある。
  • 胆の募穴の下方に不容がある。
  • 大腸の募穴の内方に大横がある。
  • 腎の募穴の内方に志室がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

募穴とは、臓腑の気が多く集まるところです。

選択肢1. 肝の募穴の下方に乳根がある。

肝の募穴は、期門です。

 

第6肋骨、前正中線の外方4寸にとります。

 

乳根は、

第5肋間、前正中線の外方4寸にとります。

 

以上より、

肝の募穴の上方に乳根があると考えられます。

選択肢2. 胆の募穴の下方に不容がある。

胆の募穴は、日月です。

 

第7肋間、前正中線の外方4寸にとります。

 

不容は、臍中央の上方6寸、

前正中線の外方2寸にとります。

 

これは第8肋骨の前側に相当します。

 

以上より、

胆の募穴の上方に不容があると考えられます。

選択肢3. 大腸の募穴の内方に大横がある。

大腸の募穴は、天枢です。

 

天枢は、臍中央の外方2寸にとります。

 

大横は、臍中央の外方4寸にとります。

 

以上より、

大腸の募穴の外方に大横があると考えられます。

選択肢4. 腎の募穴の内方に志室がある。

腎の募穴は、京門です。

 

京門は、第12肋骨端前下縁にとります。

 

志室は、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、

後正中線の外方3寸にとります。

 

以上より、腎の募穴の内方に志室があると考えられますので、

これが正解となります。

まとめ

経穴どうしの位置関係についても把握していきましょう。

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02

募穴は臓腑と対応する経穴であり、必ずしも同名の経脈上にある訳ではないので、注意しましょう。

選択肢1. 肝の募穴の下方に乳根がある。

肝の募穴『期門(肝経)』は第6肋間にあります。

乳根(胃経)は第5肋間にあり、期門の【上方】に存在します。

選択肢2. 胆の募穴の下方に不容がある。

胆の募穴『日月(胆経)』は第7肋間にあります。

不容(胃経)は臍中央上方6寸前正中の外方2寸にあり、日月の【上方】に存在します。

選択肢3. 大腸の募穴の内方に大横がある。

大腸の募穴『天枢(胃経)』は臍中央の外方2寸にあります。

大横(脾系)は臍中央外方4寸にあり、天枢の【外方】に存在します。

選択肢4. 腎の募穴の内方に志室がある。

腎の募穴『京門(胆経)』は第12肋骨端下縁にあります。

志室(膀胱系)は第2腰椎棘突起下縁、後正中の外方3寸、第12肋骨端下縁の【内方】に存在し、正答となります。

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03

1.肝の募穴(期門)の下方に章門があります。
2.胆の募穴(日月)の下方に京門があります。
3.大腸の募穴(天枢)の外方に大横があります。
4.腎の募穴(京門)の内方に志室があります。

経絡全体図により各経絡の位置、関連を確認しましょう。

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