あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回(2016年)
午後 問57

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午後 問57 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例の患側への対応で適切なのはどれか。

「31歳の男性。ランニング中に膝の外側に痛みを生じ徐々に増悪した。現在、痛みは特に大腿骨外側上顆付近で強い。」
  • 大腿外側のストレッチ
  • 患部のアイスマッサージ
  • タオルギャザー訓練
  • 膝関節のモビリゼーション

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この過去問の解説 (3件)

01

ランニング中の強い痛みは、腸脛靭帯の炎症によって起こる事が多いです。
痛みが強い事から急性期であると言えます。

1 大腿外側のストレッチは、痛みが強い段階では適切ではありません。

2 患部のアイスマッサージは、急性期の炎症への対応となり、正答となります。

3 タオルギャザー訓練は、痛みが落ち着き、関節の働きを確保した後の、
リハビリテーションとなります。

4 膝関節のモビリゼーションは、炎症が落ち着いた後に、関節の可動域を改善する技法となります。

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02

ランニング中に生じた痛みで、

膝の外側に生じた痛みが、徐々に増悪したこと、

現在は、大腿骨外側上顆付近に強い痛みがあるとのことから、

腸脛靭帯炎であることが考えられます。

選択肢1. 大腿外側のストレッチ

大腿外側のストレッチは、

強い痛みがなくなってから実施します。

選択肢2. 患部のアイスマッサージ

強い痛みがあるとのことから、 

炎症を生じている段階であることが示唆されますので、

患部のアイスマッサージは、

適切な対応であると考えられます。

選択肢3. タオルギャザー訓練

タオルギャザー訓練は、

足底内在筋のトレーニングとなり、

結果的に膝への負担を減らすこととなりますが、

強い痛みがなくなってから実施します。

選択肢4. 膝関節のモビリゼーション

腸脛靭帯炎では、

関節可動域に異常がみられた場合、

膝関節のモビリゼーションを行うことが考えられますが、

強い痛みがなくなってから実施します。

まとめ

腸脛靭帯炎はランナーズニーともいわれ、

腸脛靭帯と大腿骨外側上顆の摩擦により生じる炎症です。

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03

痛みが生じているため炎症を軽減するアイスマッサージの対応が適切です。
痛みの原因を特定した後に大腿外側のストレッチ、膝関節のモビリゼーション、タオルギャザー訓練などを適応させていきます。

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