あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回(2016年)
午後 問60

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午後 問60 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す患者について、問いに答えよ。

「65歳の男性。3か月前に脳梗塞を発症し右半身に麻痺が残った。座位にて患側の股関節・膝関節・足関節の集団屈曲運動はできるようになったが、個々の関節の単独運動はできない。」

下肢のブルンストロームステージで該当するのはどれか。
  • ステージⅡ
  • ステージⅢ
  • ステージⅣ
  • ステージⅤ

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この過去問の解説 (3件)

01

患者は共同運動はできていますが、痙縮が強く関節の単独運動、いわゆる分離運動が出来ていない状態と言えます。

1 ステージⅡは、共同運動がわずかに出現し、痙縮が出始めている時期です。
集団屈曲運動は難しい状態です。

2 ステージⅢは、随意的な共同運動として関節の運動が可能であり、痙縮は高度。
現在は共同運動の段階ですので、正答となります。

3 ステージⅣは、共同運動のパターンが崩れ、分離運動が可能となります。
痙縮は弱くなっています。

4 ステージⅤは、分離運動が上手になり、複雑な共同運動の組み合わせが可能です。

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02

ブルンストロームステージとは、

片麻痺の回復過程を段階的にあらわしているものです。

選択肢1. ステージⅡ

ステージⅡは、

多少の痙性と共同運動、連合反応がみられる時期です。

選択肢2. ステージⅢ

ステージⅢは、痙性が最も強く、

屈筋共同運動や伸筋共同運動パターンが

最も強く現れる時期です。

事例の患者は、

座位で股関節・膝関節・足関節の集団屈曲運動はできるが、

個々の関節の単独運動はできないとのことですので、

これが正解となります。

選択肢3. ステージⅣ

ステージⅣは、痙性がやや減弱して、

共同運動パターンから分離しはじめた段階です。

選択肢4. ステージⅤ

ステージⅤは、ステージⅣよりも、

さらに共同運動パターンからの分離がすすんだ段階です。

まとめ

ブルンストロームステージは、

上肢、下肢、手指についてそれぞれ評価を行います。

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03

1.ステージIIは痙性及び共同運動の出現期です。

2.ステージⅢは痙性が最も強い時期で屈筋、伸筋共同運動が著明です。

3.ステージⅣは痙性減少し坐位で膝関節、足関節の各運動が可能になります。

4.ステージⅤは立位で股関節、膝関節、足関節の運動が可能になります。

患者の症状は、坐位で共同屈曲運動は可能ですが、関節の単独運動ができないことから、痙性が最も強い時期と判断されます。

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