あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午前 問32

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午前 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

体温について正しいのはどれか。
  • 口腔温は直腸温より高い。
  • 夜間は日中より高い。
  • 月経後に高い。
  • 食後に高い。

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この過去問の解説 (3件)

01

体温はどういう時に高くなるか理解しておきましょう。

選択肢1. 口腔温は直腸温より高い。

深部の体温(核心温度)を測るためによく利用される場所は口腔、腋窩、直腸です。

測定される温度は腋窩→口腔→直腸の順で真の核心温度に近くなります。

選択肢2. 夜間は日中より高い。

副交感神経が優位になりやすい夜間は温度が低くなります。

逆に交感神経が優位になりやすい日中は活動で気になるので温度も高くなります。

選択肢3. 月経後に高い。

月経から排卵までが低くなります。

排卵後から体温が高くになります。

選択肢4. 食後に高い。

正解です。

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02

1 . 口腔温は直腸温より高い。
各体温は以下となります。
 ・腋窩温は36.0℃~36.7℃
 ・口腔温は36.5℃~37.0℃
 ・直腸温は37.0℃~37.5℃
 *)ちなみに鼓膜温は皮膚温です。

2 . 夜間は日中より高い。
体温は夜間から早朝にかけては低く、日中は高くなっています。

3 . 月経後に高い。
基礎体温は月経時から排卵前まで低温期が続き、排卵を境に高温期(約0.5℃の上昇)となります。
黄体ホルモン(プロジェステロン)に体温上昇作用があるためとなります。
つまり月経後は低温期となります。

4 . 食後に高い。
食も摂取後数時間は消化管運動が高まり代謝が増加して熱が発生します。
これを食後誘発性産熱反応(特異動的作用)と言い体温は高くなっているので正答となります。

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03

食後の発熱は「食事誘発性熱産生(特異動的作用)」といいます。
食後消化管運動が高まることと、吸収された物質の代謝によって熱が発生するためです。

1 口腔温は36.5〜37.0℃
  腋窩温は36.0〜36.7℃
  直腸温は37.0〜37.5℃になります。
  腋窩温→口腔温→直腸温の順で高くなります。 
体温は「核心温度」と「外殻温度」に2分されます。
核心温度は深部体温のことで、腋窩温、口腔温、直腸温、鼓膜温などが用いられます。
外殻温度は皮膚温のことをいいます。

2 体温は夜間から早朝にかけては低く、日中は高くなります。
  その差は0.5〜0.7℃になります。

3 月経時から排卵前まで低温期が続き、排卵を堺に高温期になります。
  体温上昇作用を持つ黄体ホルモン(プロジェステロン)によるものです。

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