あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午前 問51

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午前 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

自律神経反射はどれか。
  • 足底反射
  • 下顎反射
  • 頸動脈洞反射
  • アキレス腱反射

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この過去問の解説 (3件)

01

頸動脈洞反射はツェルマクヘーリング反射とも呼ばれ、自律神経反射に分類されます。
頚部の一側の頸動脈洞を圧迫することで、徐脈、血圧降下が起こる反射です。


反射の種類は以下のように分類されます。
・表在性反射
・深部反射(腱反射)
・自律神経反射

表在反射は更に「粘膜反射」「皮膚反射」に分類され、
粘膜反射には「角膜反射」「鼻粘膜反射」「咽頭反射」があります。
皮膚反射には「腹壁反射」「精巣挙筋反射」「足底反射」「肛門反射」があります。

深部反射には「眼輪筋反射」「下顎反射」「上腕二頭筋反射」「上腕三頭筋反射」「橈骨反射」「尺骨反射」「膝蓋腱反射」があります。

自律神経反射には「対光反射」「輻輳(調節)反射」「眼球心臓反射(アシュネル反射)」「頸動脈洞反射(ツェルマクヘーリング反射)」があります。


以上は健常者に認めらる反射であって、何かしらの病変により出現する反射のことを「病的反射」といい、以下の様なものがあります。
 ・上肢の病的反射には「ホフマン反射」「トレムナー反射」「ワンテンベルグ反射」があります。
 ・下肢の病的反射には「バビンスキー反射」「チャドック反射」「オッペンハイム反射」「ゴードン反射」「シェーファー反射」「ゴンダ反射」「ロッソリモ反射」「メンデル・ベヒテレフ反射」「足クローヌス」「膝クローヌス」があります。

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02

自律神経反射は、自分の意思とは無関係に

内臓の機能をコントロールする神経である

自律神経による反射です。

選択肢1. 足底反射

足底反射は、

足の裏を擦ると足趾が屈曲する反射で、

表在反射のひとつです。

選択肢2. 下顎反射

下顎反射は、

三叉神経が障害されている場合に

反応がみられる病的な反射で、

腱反射に分類されます。

選択肢3. 頸動脈洞反射

頸動脈洞反射は、

頸動脈洞を刺激することにより生じる、

舌咽神経―迷走神経反射です。

自律神経反射であるといえますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢4. アキレス腱反射

アキレス腱反射は、

伸展したアキレス腱を叩打すると、

下腿三頭筋が収縮する腱反射です。

まとめ

体性反射は、足底反射のような表在反射と、

アキレス腱反射のような深部反射に分類されます。

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03

設問の4つのうち3つが深部反射(腱反射)で頚動脈洞反射だけが自律神経反射になります。

頚動脈洞反射は頚動脈洞を圧迫することで血圧が下降する反射になります。

自律神経反射

生体の皮膚や筋などに加えられた刺激情報は、体性感覚情 報として意識にのぼり、行動や情動などに影響を及ぼします。同時に自律機能として反射性反応色々な反応を引き起こすこと。

内臓 - 内臓反射

動脈圧受容器反射:頸部の動脈系には圧受容器と呼ばれる圧センサーが存在する。

  • 体性-交感神経反射:皮膚に侵害性刺激を加えると交感神経系の機能が亢進し、交感神経が緊張し、血圧の上昇、心拍数や呼吸数の増加などを引き起こす。

内臓 - 体性反射

  • 筋性防御:腹膜の障害(炎症、機械的な変化)により、腹腔臓器からの求心路を介して腹筋群を収縮させる。多くの消化器疾患で認められ、特に虫垂炎(ブルンベルグ徴候)の理学的所見がある。
  • 深部反射
  • 上から順番
  • 下顎反射(第五脳神経反射)
  • 上腕二頭筋反射(C5・C6)
  • 腕橈骨筋反射(C6)
  • 上腕三頭筋反射(C7)
  • 手指屈筋反射(C8)
  • 膝蓋腱反射(L4)
  • アキレス腱反射(S1)
  • 上位運動障害があった場合、抑制が無くなるため反射の亢進(過剰に強くなる)がみられます。
  • 亢進が見られる場合は脊髄を含めた中枢側に原因がある運動障害であると考えられます。
  • 低下の場合は逆に末梢側の障害を考えます。

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