問題
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脳性麻痺で起こる痙直型両麻痺の歩行について正しいのはどれか。
1 .
失調性歩行
2 .
分回し歩行
3 .
はさみ脚歩行
4 .
トレンデレンブルグ歩行
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午後 問12 )
はさみ脚歩行
痙直型対麻痺で多くみられます。
股関節・膝関節軽度屈曲で両膝を擦り合わせる様に歩くのが特徴です。
股関節の内転筋が強く作用する事で股関節内転し下肢が交差します。
失調性歩行
小脳性失調歩行,感覚性失調歩行,痙性失調歩行があります。
症状の度合いにもよりますが側方動揺が強くとても不安定な歩行です。
両足を大きく開いてバランスの保持を図る歩行です。
分回し歩行
脳血管障害の痙性片麻痺で見られます。
麻痺側下肢を外側方向に振り回すように歩きます。
麻痺で股関節・膝関節を屈曲しにくいために伸展位で歩こうとするためです。
トレンデレンブルグ歩行
股関節疾患で主に見られます(先天性股関節脱臼、変形性股関節症)。
患側で片脚起立すると健側の骨盤が患側より下がる症状です。
異常歩行には、失調性歩行、分回し歩行、はさみ脚歩行、すくみ足歩行、酩酊歩行、トレンデレンブルグ歩行、鶏歩、突進歩行などの種類があります。
失調性歩行は小脳障害でみられます。
分回し歩行は片麻痺でみられます。
はさみ脚歩行は脳性麻痺でみられるため、これが正解であると考えられます。
トレンデレンブルグ歩行は中殿筋麻痺でみられます。
異常歩行と疾患の組合せは良く国家試験に出題されるので、ポイントを押さえておくことが大切です