あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午後 問15

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午後 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

パーキンソン病にみられる症状はどれか。
  • 痙縮
  • 企図振戦
  • 鉛管現象
  • 折りたたみナイフ現象

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この過去問の解説 (3件)

01

パーキンソン病は中年以降に発症し、筋強剛(固縮)、振戦、寡動の3主徴と共に、姿勢保持障害などが現れます。

筋強剛(固縮)により以下の症状が現れます。
・歯車現象:他動的に関節を動かそうとするとカクカク断続的な抵抗がみられる現象です。
・鉛管現象:他動的に関節を動かそうとすると持続的な抵抗がみられる現象です。

1.痙縮
  痙縮がみられるのは脳卒中後の後遺症です。

2.企図振戦
  企図振戦がみられるのは、小脳疾患時にみられます。
  パーキンソン病では安静時振戦がみられます。

4.折りたたみナイフ現象
  錐体路障害時にみられます。
  他動的荷関節を動かそうとすると強い抵抗が現れるが、急激に抵抗が弱くなる現象のことを言います。

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02

パーキンソン病とは、中脳の黒質が変性することで、ドパミンの産生が低下し、円滑な動作が行えなくなる神経変性疾患を指します。

選択肢1. 痙縮

痙縮とは、上位運動ニューロン障害で起こり、異常に筋トーヌス(筋緊張)が亢進し、関節が動かしづらくなる状態を指します。

選択肢2. 企図振戦

企図振戦とは、随意的に手を動かしたりするときにみられる振戦のことで、多発性硬化症や小脳疾患で見られます。

選択肢3. 鉛管現象

屈筋と伸筋の両者が障害され、他動的運動で最初から最後まで抵抗があることを固縮と言います。

あたかも鉛管を折り曲げる感じに似ているため鉛管現象と呼ばれ、パーキンソン病の特徴的な症状としてあげられます。なので、これが正解であると考えられます。

選択肢4. 折りたたみナイフ現象

折りたたみナイフ現象とは、他動的運動に対し、最初は抵抗が強くて運動が起きにくいが、あるところまで動かすと急に抵抗が抜ける状態のことを言います。あたかも、折りたたみナイフを閉じるようなので、このように呼ばれます。

まとめ

パーキンソン病の四大症状として、安静時振戦、無動・寡動、固縮、姿勢保持障害があげられます。固縮には鉛管現象と歯車現象があり、パーキンソン病の特徴としてあげれます。

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03

運動症状

  • 振戦
  • 無動
  • 固縮
  • 非運動症状
  • 姿勢反射障害
  • 自律神経系症状

便秘、排尿障害(頻尿)、起立性低血圧

不眠、むずむず脚症候群、REM睡眠行動障害

抑うつ、不安、無関心、(幻覚、妄想)

  • 認知機能障害

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