あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午前 問2

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午前 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

緩和医療について正しいのはどれか。
  • 医師以外の医療者は関与しない。
  • 延命が目的である。
  • 心理的苦痛は対象である。
  • 末期がん患者以外には適応しない。

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この過去問の解説 (3件)

01

緩和医療は、

生命を脅かす疾患に直面している患者や家族の生活の質(QOL)を

よりよいものにするように行われる医療です。

選択肢1. 医師以外の医療者は関与しない。

緩和医療においては、医師だけでなく、

看護師をはじめとする医療関係者や、

宗教家、ボランティアなど多くの職種が関与します。

選択肢2. 延命が目的である。

緩和医療は、

QOLをよりよいものにするための医療ですので、

延命が目的とは考えられていません。

選択肢3. 心理的苦痛は対象である。

緩和医療では、心理的苦痛も対象となりますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢4. 末期がん患者以外には適応しない。

末期がん患者以外にも、

生命を脅かす疾患に直面している患者や家族は

対象となります。

まとめ

医療保険の制度下では、

主として末期の悪性腫瘍(がん)患者か、

後天性免疫不全症候群(AIDS)の患者が

緩和ケア病棟における緩和ケアの対象となっています。

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02

正解は「心理的苦痛は対象である。」です。

選択肢1. 医師以外の医療者は関与しない。

緩和医療に関わるのは、医師のみではないので、間違いです。

緩和医療では、医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャー、心理士、ソーシャルワーカーなど、様々な人がチームとなって支えます。

選択肢2. 延命が目的である。

緩和医療の目的は延命ではないので、間違いです。

緩和医療の目的は、患者とその家族の苦痛を和らげることに焦点を当てます。

選択肢3. 心理的苦痛は対象である。

心理的苦痛は対象となるので、正解です。

患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題が対象となります。

選択肢4. 末期がん患者以外には適応しない。

緩和医療の対象は、末期がんだけではないので、間違いです。

緩和医療とは、命を脅かす恐れのある疾患が対象となります。

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03

緩和ケアの定義
「緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。」(WHO 2002年)
とあります。

患者とその家族のQOLの改善(心理的、肉体的苦痛の排除など)に努めることになります。

1.医師以外の医療者は関与しない。
  医者を中心に、看護師や歯科医、理学療法士などチーム単位でアプローチを行います。

2.延命が目的である。
  延命ではなく、患者とその家族のQOLの改善(心理的、肉体的苦痛の排除など)が目的になります。

4.末期がん患者以外には適応しない。
  「生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族」が対象になるので、病気の進行や大小は関係ありません。

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