あん摩マッサージ指圧師の過去問
第26回(2018年)
午後 問75

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第26回(2018年) 午後 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

左鼻閉に対し、圧自律神経反射を利用して症状を改善しようとする場合、押圧する部位で最も効果があるのはどれか。
  • 左鼻根部
  • 右腋窩点
  • 左殿部側点
  • 右前脛骨筋部

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この過去問の解説 (3件)

01

圧自律神経反射は圧発汗反射ともいいます。

圧迫側で起こること、非圧迫側で起こることを覚えておきましょう。

選択肢1. 左鼻根部

左鼻根部の押圧では、圧自律神経反射を利用した症状の改善にはつながりません。

選択肢2. 右腋窩点

圧自律神経反射では、圧迫側の発汗減少、皮膚温低下、血圧低下、鼻粘膜の毛細血管拡張が起き、非圧迫側では、逆の反応が起きます。

鼻閉では、鼻粘膜の毛細血管の収縮が症状の改善につながる為、右腋窩点の押圧が効果的でしょう。

よって、右腋窩点が正解となります。

選択肢3. 左殿部側点

左殿部側点の圧迫では、圧自律神経反射を利用した症状の改善にはつながりません。

選択肢4. 右前脛骨筋部

右前脛骨筋部の押圧では、圧自律神経反射を利用した症状の改善にはつながりません。

まとめ

圧自律神経反射とは、交感神経反射なので、圧迫する面積が広いほど効果的と考えられています。

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02

正解は 右腋窩点 です。

選択肢1. 左鼻根部

×

頭部や顔面の圧迫では反応がみられないとされており、

左鼻根部を圧迫しても効果はないものと考えられます。

選択肢2. 右腋窩点

右腋窩点を押圧すると、

反対側である左の鼻粘膜毛細血管が収縮します。

鼻閉の際には、鼻粘膜の毛細血管が拡張しているため、

左鼻閉に効果があると考えられます。

圧自律神経反射において、非圧迫側で見られる現象は、

鼻粘膜の毛細血管の収縮のほか、

発汗、 腋窩温や血圧の上昇がみられます。

選択肢3. 左殿部側点

×

左殿部側点の圧迫では、

反応があらわれるまでに時間がかかるとされ、

効果的ではないと考えられます。

選択肢4. 右前脛骨筋部

×

右前脛骨筋部の押圧では、

圧自律神経反射がみられません。

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03

正解は2です。

・圧自律神経反射により圧迫側で見られるものは、
①皮膚温の低下、②発汗の減少、③鼻粘膜毛細血管の拡張、④血圧の下降
です。

・圧自律神経反射により非圧迫側で見られるものは、
①皮膚温の上昇、②発汗の増加、③鼻粘膜毛細血管の収縮、④血圧の上昇
です。

設問の左鼻閉の症状を改善させるには、鼻粘膜毛細血管の収縮が必要なため、
2 . 右腋窩点を押圧することにより症状が改善することが考えられます。

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