あん摩マッサージ指圧師の過去問 第27回(2019年) 午後 問73
この過去問の解説 (3件)
経皮的神経電気刺激法(TENS)は、
皮膚に弱い電流を流すことにより
鎮痛効果などを期待するものです。
ホメオスタシスは、
生体内外の環境の変化に関わらず、
生理機能を維持するはたらきです。
圧自律神経反射は、
皮膚を圧迫することにより、
発汗や血管収縮などの変化が生じる反射です。
サイバネティックスは、
機械工学と生物学などを総合的に扱い、
動物の神経系機能や機械の自動制御のもつ
類似性や関連性をテーマに研究する学問分野のひとつです。
ゲートコントロール(説)は、
圧触覚を加えることにより、
痛みの伝達が抑制されるという考え方です。
経皮的神経電気刺激法は、
ゲートコントロール説を利用したものですので、
これが正解であると考えられます。
ゲートコントロール理論は、1965年に、
パトリック・ウォールと
ロナルド・メルザックにより提唱されました。
経皮的神経電気刺激法(TENS)は痛みのある箇所や周辺、もしくは支配脊髄神経起始部などの表面へ電極を置き、低周波通電を施す電気療法の一種です。
1.ホメオスタシスは、生体恒常性の保持にはポジティブとネガティブのフィードバック両方の調節が働き、その制御には自律神経系の内分泌系や免疫系が関係します。
2.圧自律神経反射は、発汗時に身体の片側へ圧迫刺激を加えると、同側の発汗は減少し、反対側の発汗は増加する反射です。
3.サイバネティックスは、ノーバートウィナーによって提唱された学説で、自動制御に関する理論と技術です。
人間においては制御できる事項と、制御できない事項があり、人は無意識的にフィードバックによって調節されているというものとなります。
4.ゲートコントロールは、Aβ求心線維を電気刺激により選択的に興奮させることで、脊髄後角での痛み伝達を抑制するものであり、経皮的神経電気刺激法(TENS)の元となっているため、正答となります。
経皮的神経電気刺激法(TENS)の開発につながった学説は、ゲートコントロール説です。
ゲートコントロール説は、1965年にMelzackとWallによって提唱された、痛みの機序についての学説のことです。
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