あん摩マッサージ指圧師の過去問
第27回(2019年)
午後 問72

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第27回(2019年) 午後 問72 (訂正依頼・報告はこちら)

筋性防御の出現に関与しないのはどれか。
  • 内臓求心性神経
  • 後索核
  • 興奮性介在ニューロン
  • α運動ニューロン

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この過去問の解説 (3件)

01

筋性防御は、痛みなどがあると筋が収縮し、

体を守ろうとする働きです。

選択肢1. 内臓求心性神経

内臓求心性神経は、

内臓の感覚を中枢神経に伝達する神経です。

筋性防御では、内臓痛などの刺激が、

伝達されて筋収縮がみられますので、

筋性防御の出現に関与しているといえます。

選択肢2. 後索核

後索核は、触圧覚などを伝達する経路です。

筋性防御に関与していないものを選びますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢3. 興奮性介在ニューロン

興奮性介在ニューロンは、

脊髄内での興奮を伝達しますので、

筋性防御に関与しているといえます。

選択肢4. α運動ニューロン

α運動ニューロンは、骨格筋を支配し、

収縮に作用しますので、

筋性防御に関与しているといえます。

まとめ

壁側腹壁に炎症がある場合は、

腹壁の筋緊張が高まり、

腹部が硬く触れるようになります。

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02

筋性防御とは、壁側腹膜の炎症など異常が現れた際にあらわれる、腹部を触診した際に、腹壁の筋肉が反応して、緊張し硬くなる内臓-体性反射です。

1.内臓求心性神経

筋性防御は、求心路が内臓求心性神経(求心性自律神経)、遠心路が体性運動神経からなる反射機構です。

2.後索核

後索核は、体性感覚触圧感覚を伝える経路です。

筋性防御は求心路が求心性自律神経、遠心路が体性運動神経といった、中枢を介さずに発現される反射であり、後索核は関与しておらず正答となります。

3.興奮性介在ニューロン

内蔵求心性からの興奮は、脊髄内分節内の運動神経を多シナプス性に興奮させます。

つまり興奮性介在ニューロンの働きによって素早いシナプス伝達が行われています。

4.a 運動ニューロン

a 運動ニューロンは腹部の筋収縮を起こさせる運動神経です。

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03

正解は2です。

筋性防御は、急性虫垂炎で腹膜炎を併発した場合などに、著しく腹筋の緊張が亢進することがあります。
このような腹筋の反射亢進は、内臓を防御する働きがあります。
まず炎症による刺激は、「1. 内臓求心性神経」により脊髄後角に伝達、「 3. 興奮性介在ニューロン」を経由し、脊髄前角から出ます。「4. α運動ニューロン」により筋分節に緊張を起こさせます。
「2 . 後索核」は、触・圧覚に関与します。

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