あん摩マッサージ指圧師 過去問
第27回（2019年）
問146 (午後 問71)

軽擦法の刺激は触圧覚になります。

触圧覚の伝導路は長後索路となり、その経路は以下となります。

一次性ニューロン

マイスネル小体・パチニ小体など感覚受容器　→　1．脊髄神経節（の末梢突起から中央突起）　→　脊髄　→　2．延髄

二次性ニューロン

延髄の後索角　→　交叉して反対側→内側毛帯→延髄→橋の背側角　→　3．中脳（の被蓋）　→　4．視床

三次ニューロン

視床　→　内包　→　大脳皮質の中心後回　→　体性感覚野

つまり、一次性ニューロンが二次性ニューロンへの転換部位は2．延髄が、正答となります。

軽擦法の刺激は、

識別された圧触覚として脳に伝達されます。

受容器で受け取られた刺激は、

１次性ニューロンを介して脊髄に入り、

延髄に達します。

延髄で２次性ニューロンに交代すると、

反対側に交叉し、内側毛帯、延髄、橋、中脳を経て、

視床に至ります。

視床で３次性ニューロンに交代し、

内包を経て大脳に至ります。

正解は２です。

触覚の伝導路は、後根から脊髄に入り後索路と腹側脊髄視床路の２つの伝導路を上行して上位中枢に至ります。
後索路ー内側毛帯系は、局在が明瞭な、精密な触覚（精密触圧覚）を伝えます。
脊髄に入った一次性ニューロンは、そのまま同側の後索を上行（後索路）します。
延髄でニューロンを変えて対側に交叉し内側毛帯を上行、さらに視床でニューロンを変えて大脳皮質感覚野に投射します。