問題
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発痛増強物質として正しいのはどれか。
1 .
セロトニン
2 .
ヒスタミン
3 .
ロイコトリエン
4 .
ブラジキニン
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午前 問36 )
発痛増強物質は、
痛みを引き起こす作用を増強するものです。
セロトニンは、脳内の伝達物質だけでなく、
腸蠕動や血管収縮などにも作用しています。
血小板にも含まれており、
痛みの閾値を低下させる作用がありますので、
発痛増強する物質であるといえます。
ヒスタミンは、
肥満細胞から遊離される、
抗原抗体反応に関与する物質です。
かゆみや痛みを増強する作用があり、
発痛増強する物質であるといえます。
ロイコトリエンは、
炎症反応により生成され、
ブラジキニンの作用を増強し、
痛みを増す方向に作用しますので、
発痛増強する物質であるといえます。
ブラジキニンは、炎症をおこし、
疼痛などを生じる発痛物質です。
発痛増強物質には、
セロトニン、ヒスタミン、ロイコトリエンなどがあります。
発痛物質は、「乳酸・K⁺・H⁺・ATP・ヒスタミン・ブラジキニン・アセチルコリン・セロトニン・サブスタンスP・ロイコトリエン」 などがあります。
正解です。
セロトニンは、炎症メディエーターとして、炎症時の痛みを増悪させます。
正解です。
ヒスタミンは、肥満細胞から放出され、痒みを誘発します。
正解です。
ロイコトリエンは白血球から分泌される、炎症メディエーターです。
正解です。
ブラジキニンは、炎症メディエーターです。血液凝固に伴い、産生されます。
★この問題は、全て正解となっていますが、発痛増強物質というキーワードの「増強」部分に該当する発痛物質は、セロトニンがしっくりくるのではないでしょうか。