あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午前 問35
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午前 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
脊髄反射について正しいのはどれか。
- 伸張反射は多シナプス反射である。
- 屈曲反射は痛み刺激により起こる。
- 皮膚反射は単シナプス反射である。
- 拮抗抑制は相反性の Ⅰb 抑制である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「屈曲反射は痛み刺激により起こる。」です。
間違いです。
伸張反射は、多シナプス反射ではなく、単シナプス反射です。
生体内で唯一の単シナプス反射が、この伸張反射になります。
正解です。
屈曲反射は、痛み刺激により起こる反射です。防御反射や逃避反射と呼ばれ、多シナプス反射となります。
間違いです。
皮膚反射は、単シナプス反射ではなく、多シナプス反射です。足底反射や、腹壁反射、挙睾筋反射などがあります。
間違いです。
拮抗抑制は、相反性のⅠb抑制ではなく、Ⅰa抑制となります。
これは、屈曲する為に、屈筋が収縮すると、相反する伸筋が弛緩する、相反神経支配の機構です。
これにより、円滑な運動が可能となります。
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02
脊髄は、脳から続いている中枢神経の一部であり、
31対の脊髄神経を有しています。
脊髄反射は、脊髄を中枢とする反射です。
伸張反射は、
骨格筋が受動的に引き伸ばされたとき、
その筋が収縮する反射です。
脊髄反射のひとつで、
シナプスを1回だけかえる、
単シナプス反射です。
多シナプス反射は、
2回以上シナプスをかえる反射で、
屈曲反射などがこれにあたります。
屈曲反射は、
痛みなどの侵害刺激によりみられますので、
これが正解であると考えられます。
皮膚反射は、足底反射のような、
皮膚への刺激により生じる反射であり、
多シナプス反射です。
ある筋群が収縮すると、筋紡錘を介し
Ia繊維の抑制作用が生じ、
拮抗筋が抑制されます。
Ⅰb 抑制は、筋肉の収縮により、
ゴルジ腱器官を介して
収縮したその筋を抑制するように作用します。
体性反射や姿勢反射は、
脊髄反射の代表的なものです。
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03
伸張反射はアキレス腱反射などで、腱の受容器を介さず起こる反射で、シナプスを一個介して起きる単シナプス反射です。
2 .屈曲反射は痛み刺激により起こる。
屈曲反射は、強い痛み刺激などから遠ざけるために起こる防御反応であり、正答となります。
3 .皮膚反射は単シナプス反射である。
皮膚反射は、皮膚の刺激によって筋の収縮が脊髄レベルで調節される反射で、脊髄レベルで介在ニューロンを介し、多シナプス性の調節が行われます。
4 .拮抗抑制は相反性の Ⅰb 抑制である。
拮抗抑制は、主動筋(アゴニスト)が収縮することで、相反している拮抗筋(アンタゴニスト)の伸長を感知した【Ia群求心繊維】が興奮し、その筋を支配するα運動ニューロンが抑制されます。
そのため、相反性のIa抑制と言われています。
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