問題
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大脳で運動性言語中枢がある部位はどれか。
1 .
前頭葉
2 .
頭頂葉
3 .
側頭葉
4 .
後頭葉
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午前 問34 )
大脳の外側の部分である
大脳皮質は、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、
後頭葉などに分けられ、
知覚や運動などをつかさどっています。
前頭葉は、大脳の前の部分にあたり、
運動性言語中枢であるブローカ野がありますので、
これが正解であると考えられます。
頭頂葉は、前頭葉と後頭葉に挟まれた部分、
頭頂部よりもやや後側にあります。
頭頂葉には、体性感覚野、頭頂連合野があり、
触圧覚や温痛覚、知覚の伝達や
空間の認識に関与しています。
側頭葉は、脳の左右の側面にあります。
記憶や聴覚・嗅覚の認識に関与するほか、
感覚性言語中枢であるウェルニッケ野があります。
後頭葉は、脳の後側にあります。
視覚野や視覚連合野があり、
視覚や眼球運動、物の形などの認識に
関与しています。
運動性言語中枢は、
「言葉を話す」ことを司っており、
ここが障害されると、
言葉の意味は理解できるにもかかわらず
発語ができない状態となります。
正解は「前頭葉」です。
正解です。
前頭葉には、ブローカの運動性言語中枢があります。
前頭葉は、一次運動野と呼ばれ、運動機能や自立機能に関する領域となっています。
意欲や、感情なども司っている連合野です。
この部位を損傷すると、意味は理解できるが、話せないという運動性失語症の症状が出現します。
間違いです。
頭頂葉は、体性感覚を司ります。
皮膚や深部感覚に関する領域であるとともに、味覚や、さらに空間認知などの思考を統合している場所でもあります。
間違いです。
側頭葉は、一次聴覚野と呼ばれ、ウェルニッケの聴覚性言語中枢があります。
この部位を損傷すると、言語が理解できなくなる感覚性失語症となります。
間違いです。
後頭葉は、一次視覚野と呼ばれ、視覚を司っています。
この部位を損傷すると、目は見えるが、文字の意味が分からなくなる誤字不能症の症状が出ます。