あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問6

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

運動性失語症の特徴で正しいのはどれか。
  • 劣位半球損傷で生じることが多い。
  • 障害言語野はウェルニッケ中枢である。
  • 頭に浮かんだ言葉が発語できない。
  • 正確な評価にはMMSEを用いる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 .劣位半球損傷で生じることが多い。
大脳半球において、特定の機能と密接に関係している部分が優位半球と呼び、それ以外の部分を劣位半球とよびます。
大脳半球において言語野の属する部位は優位半球です。

2 .障害言語野はウェルニッケ中枢である。
運動性失語症の障害言語野はブローカ野です。

3 .頭に浮かんだ言葉が発語できない。
運動性失語症の場合、音をうまく表現できなくなる障害となり、正答となります。

4 .正確な評価にはMMSEを用いる。
正当な評価には標準失語症検査(SLTA)を用います。
また、MMSEは認知症の評価に用いられています。

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02

運動性失語症は、運動性言語中枢(ブローカ中枢)の障害によって生じます。

選択肢1. 劣位半球損傷で生じることが多い。

脳を半分に分けるとき、

言語中枢が存在しない側は劣位半球、

言語中枢が存在する側は優位半球といいます。

失語症は、言語中枢の損傷により生じますので、

優位半球が損傷されることが多いと考えられます。

選択肢2. 障害言語野はウェルニッケ中枢である。

ウェルニッケ中枢の損傷により生じる失語症は、

感覚性失語症です。

選択肢3. 頭に浮かんだ言葉が発語できない。

運動性失語症では、言葉を理解できるので、

聞き取ったり文章を読んだりすることはできますが、

発語や音読、書字が障害されるので、

頭に浮かんだ言葉の発語が困難になります。

選択肢4. 正確な評価にはMMSEを用いる。

MMSE(Mini-Mental State Examination)は、

精神状態短時間検査という、

認知症のスクリーニングテストのひとつです。

失語症では、

SLTA(Standard Language Test of Aphasia)と呼ばれる、

標準失語症検査が行われます。

まとめ

失語症には、いくつか種類がありますが、運動性失語症と感覚性失語については、それぞれ特徴を対比して押さえておくとよいでしょう。

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03

運動性失語症(ブローカー失語)は脳の損傷を原因とする言葉に関するoutputの異常です。

話す、書くなどが難しくなります。

選択肢1. 劣位半球損傷で生じることが多い。

言語中枢のある大脳半球を優位半球、反対側を劣位半球と呼びます。

選択肢2. 障害言語野はウェルニッケ中枢である。

ウェルニッケ中枢 = 言葉を理解する

ブローカー中枢 = 言葉を話す・書く

選択肢3. 頭に浮かんだ言葉が発語できない。

運動性失語症 = ブローカー失語 = 言葉を話す・書くが障害されます。

選択肢4. 正確な評価にはMMSEを用いる。

MMSE 認知症のテスト

失語症ではSLTA(標準失語症検査)やWAB(ウェスタン失語症検査)が行われています。

まとめ

運動性=ブローカー=言葉を脳から出す(話す・書く)

感覚性=ウェルニッケ=言葉を脳に入れる(理解する)

セットで覚えましょう。

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