あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問15

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

脊髄小脳変性症の失調症状に対するリハビリテーションで正しいのはどれか。
  • 発症早期から車椅子操作訓練を行う。
  • 上肢に重錘を巻くと歩行が安定する。
  • 立位姿勢でのバランス訓練が有効である。
  • メトロノームを用いた歩行訓練が有効である。

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この過去問の解説 (3件)

01

脊髄小脳変性症は、運動失調が表れる脳、並びに神経の疾患です。

1 .発症早期から車椅子操作訓練を行う。
脊髄小脳変性による失調は、早期発見時には手のうごきにくさやふらつき、しゃべりにくさなど、生活に関わる動作の訓練を行います。

2 .上肢に重錘を巻くと歩行が安定する。
重錘を巻く部位は下肢となります。

3 .立位姿勢でのバランス訓練が有効である。
立位姿勢でのバランス訓練は有効であるため、正答となります。

4 .メトロノームを用いた歩行訓練が有効である。
メトロノームを用いたリズムを意識する歩行訓練は、小刻み歩行などが現れるパーキンソン病のリハビリテーションで有効です。

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02

脊髄小脳変性症は小脳や脊髄・その連絡線維の変性による疾患群です。

選択肢1. 発症早期から車椅子操作訓練を行う。

徐々に発症していくので初期では歩行はできます。

車椅子を使わなくてすむように歩行の訓練などを行います。

選択肢2. 上肢に重錘を巻くと歩行が安定する。

重心を下げてバランスを取りやすくするために腰や足首におもりを巻きます。

選択肢3. 立位姿勢でのバランス訓練が有効である。

小脳が体のバランス感覚をコントロールしているので小脳に異常があるとバランスが取れなくなりふらついてしまいます。そのためバランス訓練が行われます。

選択肢4. メトロノームを用いた歩行訓練が有効である。

パーキンソン病のリハビリで行われます。

まとめ

小脳に異常があると酔っ払いのようになります。

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03

脊髄小脳変性症は、指定難病のひとつで、

歩行時のふらつき、手の震え、呂律障害などが主な症状です。

選択肢1. 発症早期から車椅子操作訓練を行う。

発症初期では、

歩行は可能なことがほとんどであり、

車椅子訓練が必要な段階ではないと考えられます。

選択肢2. 上肢に重錘を巻くと歩行が安定する。

失調症状がみられている場合には、

上肢ではなく、

下肢に重錘を巻くと歩行が安定するといわれています。

選択肢3. 立位姿勢でのバランス訓練が有効である。

立位姿勢でのバランス機能の維持・向上を図ることで、

転倒予防にもつながりますので、

正解であると考えられます。

選択肢4. メトロノームを用いた歩行訓練が有効である。

メトロノームを用いた歩行訓練は、

パーキンソン病のリハビリテーションで実施されます。

まとめ

脊髄小脳変性症では、

運動障害の改善や現状維持も見込まれるため、

リハビリテーションは重要な役割を果たしています。

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