あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問38

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す患者の経脈病証に対して原穴に施術する際に正しいのはどれか。
「 52 歳の女性。2 か月前から難聴とともに耳鳴りを感じるようになった。右の目尻から頬にかけての痛みもあり、汗をよくかくようになった。」
  • 腕骨
  • 陽池
  • 丘墟
  • 太渓

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この過去問の解説 (3件)

01

経絡の走行から考える問題です。

問題文の「耳の症状」「目尻」というワードから三焦経の病証であることが考えられます。

「原穴」は各十二経絡の手部・足部にあります。

選択肢1. 腕骨

手の太陽小腸経の原穴です。

選択肢2. 陽池

手の少陽三焦経の原穴です。

選択肢3. 丘墟

足の少陽胆経の原穴です。

選択肢4. 太渓

足の少陰腎経の原穴です。

まとめ

経穴を流注順で覚えるときに一緒に特殊な役割のある穴(原穴・絡穴・郄穴など)もまとめて覚えましょう。

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02

経絡病証を考慮すると、

問題文に挙げられている症状から、

難聴と耳鳴り、右目尻から頬にかけての痛みは、

経絡走行上の病証として、

汗をよくかくのは、経絡関連病証として、

それぞれとらえることができます。

以上より、

手の少陽経に関連した原穴への施術が

適切であると考えられます。

選択肢1. 腕骨

腕骨は、手の太陽経に属しています。

選択肢2. 陽池

陽池は、手の少陽経に属していますので、

これが正解となります。

選択肢3. 丘墟

丘墟は、足の少陽経に属しています。

選択肢4. 太渓

太渓は、足の少陰経に属しています。

まとめ

経絡病証では、

経絡やそれが所属する臓腑に関連する臨床所見から、

疾病が存在する経絡や臓腑の部位を分析、判断します。

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03

この症例を経脈病症に当てはめると以下となります。

【経絡走行上の病証】 難聴・耳鳴り
【経絡関連の病証】  発汗

このため、最も適応する経脈は【手の少陽三焦経】になります。


1 .腕骨は、手の太陽小腸経に属しています。

2 .陽池は、手の少陽三焦経に属しているため、正答となります。

3 .丘墟は、足の少陽胆経に属しています。

4 .太渓は、足の少陰腎経に属しています。

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