あん摩マッサージ指圧師の過去問 第28回(2020年) 午後 問40
この過去問の解説 (3件)
正解は「食滞 -------- 排便すると軽くなる」です。
食滞は脾胃の運化に異常が生じたり、脾胃に寒邪があることで食物が消化されず胃腸に滞るものです。
食滞は排便すると軽くなるため、正答となります。
血瘀は、寒邪や外傷などさまざまな原因によって、血の運行が失調するために起こるものです。
血瘀は温めるなど、血流を促進することで緩和を促すことができます。
陽虚は、気の温煦作用の低下によって、脾の病であれば四肢の冷えや下痢、腎の病であれば精神不振や生殖機能の減退が起きてしまいます。
気滞は、気の運行が滞っている状態です。
関連する臓腑や組織・気管に変調を引き起こしてしまいます。
気滞はストレスなどの影響も受けやすく、リラックス出来るように促すことが肝要です。
病症についての問題です。
飲食物が滞っている状態です。
出して滞りをなくせば軽くなります。
血が滞っている状態です。
温めて血流を良くすると緩和します。
陽気や血が虚している状態です。
気が滞っている状態です。
圧迫すると痛みます。
言葉の理解を見ています。腹痛という言葉に惑わされないようにしてください。
腹痛の病因にはいくつかあり、
それぞれ痛みの部位や性質など特徴がみられます。
食滞による腹痛は、
胃の降濁機能が失調しているために生じ、
消化吸収機能を促進させると緩和されます。
排便により、消化管運動が促進されますので、
腹痛が緩和されることが考えられ、これが正解となります。
血瘀による腹痛は、血の流れが滞っているために生じます。
冷やすのではなく、
血行を促進させるよう温めると腹痛が緩和されると考えられます。
陽虚では、陽気の不足により冷えを伴う腹痛が生じます。
脇腹まで広がる腹痛は、
肝気の流れが悪くなった場合などにみられます。
気滞では、気の流れが滞るために腹痛を生じます。
ストレスが原因であることも多く、
圧迫により痛みが増強する場合があります。
圧迫すると軽減する腹痛は、
虚証などでみられます。
腹痛の病因と痛みの所見について、
その根拠を理解しておきましょう。
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