あん摩マッサージ指圧師の過去問
第28回(2020年)
午後 問75
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第28回(2020年) 午後 問75 (訂正依頼・報告はこちら)
生体に加えられた種々の刺激が、下垂体 ‒ 副腎皮質系を賦活することを指摘しているのはどれか。
- 圧自律神経反射
- ストレス学説
- ホメオスタシス
- ゲートコントロール説
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この過去問の解説 (3件)
01
2 .ストレス学説は、ハンスセリエが提唱したもので、下垂体-副腎皮質系のストレス応答に働く経路であり、正答となります。
また、ストレスに関する適応反応を以下の三時期に分類しています。
第一期 警告反抗期
第二期 抵抗期、または交絡感作期
第三期 疲憊期
3 .ホメオスタシスは、生体恒常性保持のために、働く機能であり、自然治癒力に影響すると考えられています。
自律神経系の他に内分泌系や免疫系が関係していて、ポジティブ・ネガティブの両フィードバックがそれぞれ働くことでバランスを調整しています。
4 .ゲートコントロール説は、複数の刺激が同時に発生する場合、感覚を脳に伝える経路である脊髄が門(ゲート)となり、太い神経と細い神経では太い神経からのシグナルを優先的に受け取るというものです。
痛覚刺激は最も細い繊維であるため、痛むところを圧迫するなどの機械的刺激によって痛みを緩らげることができるのは、別の刺激によって痛覚のゲートを閉じる効果があると、考えられています。
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02
生体の反応についての問題です。
圧自律神経反射は、
皮膚を圧迫することにより、圧迫した側の交感神経が抑制され、
圧迫していない側では交感神経が亢進するという反射のことをいいます。
ストレス学説では、
ストレスに対する防御反応を説明しています。
ストレスが加わると、
下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(A C T H)が分泌されます。
A C T Hの働きにより、
副腎皮質から副腎皮質ホルモンが分泌されるようになります。
以上より、これが正解であると考えられます。
ホメオスタシスは、恒常性とも呼ばれ、
内外の環境要因にかかわらず、
生体の生理機能が一定に保たれる性質をいいます。
ゲートコントロール説は、
痛みを感じた際に、他の刺激を与えることにより、
その痛みを緩和させるという考え方です。
生理学の知識は他の専門分野の基礎となります。問題に触れる都度確認していきましょう。
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03
賦活とは、活力を与えてその機能や作用を活発にすることです。
視床下部ー下垂体‐副腎系は、互いにフィードバックし相互作用を行っていて、ストレス反応や、免疫反応をはじめ、情動、睡眠、体内代謝など、多くの内分泌系の軸となっています。
皮膚圧反射とも呼ばれ、側臥位にて上側の皮膚の発汗量が増加し、下側の皮膚の発汗量が減少するという反射の事です。
ハンスセリエによるストレス学説は、視床下部ー下垂体‐副腎系に関する説です。
絶えず変化する体外環境におかれていても、体内環境を一定に維持できる生体機能のことをいいます。
メルザックとウォールにより発表された説で、痛みの伝導路にはゲートがあり、太い神経からのシグナルを優先的に伝え、細い神経のシグナルは閉ざすという、痛みの伝わり方をコントロールするというものです。
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