あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午前 問9
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午前 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
化学的消毒薬の主な作用機転が蛋白質の凝固・変性でないのはどれか。
- グルコン酸クロルヘキシジン
- クレゾール
- 逆性石けん
- ホルマリン
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
1、グルコン酸クロルヘキシジン
蛋白質の凝固・変性の作用を利用した殺菌剤として使用されます。
市販品ではオロナインなどが有名です。
2、クレゾール
蛋白質変性の作用を利用した殺菌剤として使われます。
クレゾール石けんなど、独特な匂いのする製品として有名です。
3、逆性石けん
陽イオンの石けんであり、陰イオンのカビや細菌を引き寄せ、細胞壁を変性させる作用を利用した殺菌剤として使われます。
また、通常の石けんは陰イオンであり、陽イオンの蛋白質(垢やフケ)を引き寄せます。
通常の石けんで汚れを落とし、その後に逆性石けんで殺菌する消毒方法が通例です。
4、ホルマリン
蛋白質の凝固の作用を利用して、生物の組織標本に使われます。
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02
作用機転とは、ある現象の元となる要因のことを指します。
グルコン酸クロルヘキシジンは、低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こします。
クレゾールには、タンパク質凝固作用があります。消毒剤としては石鹸と混ぜられ、クレゾール石ケン液として販売されています。
正解です。逆性石けんとは、陽イオン界面活性剤のことです。一般的に手洗いなどに使用する石けんは、水に溶けるとマイナスの電気(陰イオン)を帯びますが、その逆の性質なので逆性石けんと呼びます。
ホルマリンはホルムアルデヒドの水溶液です。蛋白質のアミノ基と結合し、蛋白質の立体構造を破壊します。
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03
1 .グルコン酸クロルヘキシジンはビグアナイド系に属し、細胞内のタンパクや核酸への沈着が起こり、殺菌作用を現わします。
2 .クレゾールはフェノール系に属し、タンパクと緩くに結合し、タンパク変性を起す作用があります。
3 .逆性石けんは陽イオン界面活性剤に属し、細胞膜構造を破壊しますが、タンパク質の変性などの作用はなく、正答となります。
4 .ホルマリンはアルデビド系に属し、タンパク中の活性基などと反応し、タンパクの合成阻害による殺菌作用があります。
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