あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午前 問28

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午前 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

脳神経と機能の組合せで正しいのはどれか。
  • 滑車神経 ――― 毛様体筋収縮
  • 三叉神経 ――― 涙液分泌
  • 舌咽神経 ――― 唾液分泌
  • 迷走神経 ――― 膀胱収縮

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

脳神経には、12対の第1脳神経~第12脳神経が存在します。

嗅神経感覚神経であり、嗅覚を司ります。

視神経感覚神経であり、視覚を司ります。

動眼神経運動神経・副交感神経の混合神経であり、眼球運動と瞳孔運動を制御します。

滑車神経運動神経であり、上斜筋を支配し、眼球運動を制御します。

三叉神経は脳神経最大の神経です。運動神経・感覚神経の混合神経です。顔面の知覚情報の伝達や咀嚼筋の運動を制御します。

外転神経運動神経であり、外眼筋である外側直筋を支配し、眼球の運動を制御します。

顔面神経運動神経・感覚神経・副交感神経の混合神経であり、涙液の分泌や表情筋の運動を制御します。

内耳神経感覚神経であり、聴覚・平衡感覚を司ります。

舌咽神経運動神経・感覚神経・副交換神経の混合神経であり、味覚・嚥下運動・唾液の分泌などを司ります。

迷走神経運動神経・感覚神経・副交感神経の混合神経であり、頸部から腹部半ばすぎまでの臓器を支配しています。

副神経運動神経であり、胸鎖乳突筋や僧帽筋などの運動を制御します。

舌下神経運動神経であり、舌の運動を制御します。

1、滑車神経ーーー毛様体筋収縮

毛様体筋は水晶体であるレンズの厚みを調節する筋肉です。これは動眼神経の副交感神経が司ります。

2、三叉神経ーーー涙液分泌

涙液は顔面神経の副交感神経が司ります。

3、舌咽神経ーーー唾液分泌

上記より、この組み合わせが正解です。

4、迷走神経ーーー膀胱収縮

膀胱収縮は脊髄神経の一つである仙髄神経が司ります。仙髄神経は副交換神経であり大腸・膀胱・生殖器などを司ります。

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02

Ⅰ嗅神経(知覚)

 

Ⅱ視神経(知覚)

 

Ⅲ動眼神経(運動・副交感)
外眼筋(外側直筋、上斜筋以外)、瞳孔括約筋、毛様体筋などによる眼球運動(瞳孔)

 

Ⅳ滑車神経(運動)
上斜筋の眼球運動

 

Ⅴ三叉神経(知覚・運動)
前頭部、顔面、耳部の感覚
咀嚼筋の運動、鼓膜の緊張

 

Ⅵ外転神経(運動)
外側直筋の眼球運動

 

Ⅶ顔面神経(運動・副交感)
表情筋運動、鼓膜の弛緩
唾液分泌(顎下腺、舌下腺)
舌前2/3の味覚

 

Ⅷ内耳神経(知覚)
聴覚、平衡感覚の伝導と調節

 

Ⅸ舌咽神経(運動・知覚・副交感)
茎突咽頭筋・上咽頭収縮筋の運動
唾液分泌(耳下腺)
舌後1/3の味覚
舌、咽頭部の知覚
中耳の感覚

 

Ⅹ迷走神経(運動・知覚・副交感)
咽頭筋・喉頭筋の運動
喉頭蓋の味覚
咽頭・喉・気管・食道・胸腹部臓器の運動と分泌
副交感神経の大部分

 

Ⅺ副神経(運動)
胸鎖乳突筋・僧帽筋の運動

 

Ⅻ舌下神経(運動)
舌の運動

選択肢1. 滑車神経 ――― 毛様体筋収縮

毛様体筋は、動眼神経によって動かされます。

選択肢2. 三叉神経 ――― 涙液分泌

涙液の分泌は、顔面神経によるものです。

選択肢3. 舌咽神経 ――― 唾液分泌

正解です。

選択肢4. 迷走神経 ――― 膀胱収縮

膀胱の収縮には、
排尿筋と、内尿道括約筋が関係しています。

 

骨盤神経(副交感神経)によって、排尿筋が収縮し、
下腹神経(交感神経)によって内尿道括約筋が弛緩することで、

排尿されます。

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03

1 .滑車神経 ――― 毛様体筋収縮

滑車神経は【運動性】の働きで上斜筋を支配しています。

毛様体筋収縮は、動眼神経の【副交感性】の働きです。

2 .三叉神経 ――― 涙液分泌

三叉神経は、【感覚性】が顔面の感覚、【運動性】は咀嚼筋軍への働きです。

涙液分泌は顔面神経の【副交感性】の働きです。

3 .舌咽神経 ――― 唾液分泌

舌咽神経は【感覚性】が味覚と舌の感覚、【運動性】が嚥下運動、【副交感性】が唾液の分泌の働きがあり、正答となります。

4 .迷走神経 ――― 膀胱収縮

迷走神経は【感覚性】は外耳と咽頭の働き、【運動性】は発生、【副交感性】は内臓運動と消化液の分泌に働きます。

膀胱収縮は【副交感性】ですが、骨盤神経の働きで収縮します。

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