あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問8

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

外邪と疼痛の組合せで正しいのはどれか。
  • 寒邪 ――― 重痛
  • 湿邪 ――― 酸痛
  • 風邪 ――― 灼痛
  • 熱邪 ――― 掣痛

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この過去問の解説 (3件)

01

外邪は、体の外から侵襲して、病気の原因となる邪気です。

選択肢1. 寒邪 ――― 重痛

寒邪は、冬の寒さなどによる邪気です。

重痛は、重い感覚を伴う痛みで、

湿邪により生じます。

選択肢2. 湿邪 ――― 酸痛

湿邪は、梅雨時のような多湿な環境による邪気です。

酸痛は、だるさを伴う痛みで、

湿邪により生じますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢3. 風邪 ――― 灼痛

風邪は、他の邪気とともに体内に侵入し、

病気を引き起こす邪気です。

灼痛は、灼熱感を伴う痛みで、

熱邪の際に見られます。

選択肢4. 熱邪 ――― 掣痛

熱邪は、炎症や熱感をもたらす邪気です。

掣痛は引っ張られるような痛みで、

肝病でみられる場合が多いとされています。

まとめ

疼痛は、痛みの性質や時間などにより分類されます。

参考になった数1

02

1 .寒邪 ――― 重痛

【寒邪】は、凝滞性と収引性を持ち、疼痛は引きつるような痛みになります。

【重痛】は、重濁性をもった【湿邪】で起こります。

2 .湿邪 ――― 酸痛

【湿邪】は、下注性・重濁性・粘滞性をもち、下部を犯し、身体が重だるくなり、関節などが痛み腫れます。

【酸痛】は、だるさを伴う痛みで、【湿邪】の侵襲によって起こるため、正答となります。

3 .風邪 ――― 灼痛

【風邪】は、遊走性をもち、上部に登りやすい性質があります。痛みは変化しやすいものとなります。

【灼痛】は、灼熱感を伴う激しい痛みであり、【熱邪】の侵襲で起こります。

4 .熱邪 ――― 掣痛

【熱邪】は、炎上性と開泄性を持ち、上部や汗をともなうものとなります。痛みとしては激しい痛みとなります。

【掣痛】は、引っ張られるような痛みで、【肝の病症】によって起こります。

参考になった数0

03

外邪は風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪の6つからなります。

五行では暑邪と火邪を同項目に据えることが多く、五臓では両者とも心に当てはまります。


1、寒邪―――重痛・・・×
寒邪は悪寒、激しい痛みなどを伴い、冷えるような痛みの冷痛と結びつきます。重痛は重く感じられる痛みを表します。


2、湿邪―――酸痛・・・○
湿邪は重だるさや浮腫、湿疹などを伴います。だるさを感じる酸痛との組み合わせが正しく、これが正解となります。


3、風邪―――灼痛・・・×
風邪は痒み、痺れ、ふらつきなどを伴い、灼痛は熱を持つような痛みを表します。


4、熱邪―――掣痛・・・×
熱邪は火邪のことであり、熱中症や高熱、口渇などを伴い、灼痛と結びつきます。掣痛はひっぱられるような痛みを表します。

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