あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回（2021年）
午後 問9

八綱とは、

表・裏、寒・熱、虚・実、陰・陽のことをさします。

八綱とは【病位】・【病情】・【病勢】を陰陽の概念に統括した病症となります。

1．表　裏は、【病位】の深浅にあたります。

2．寒　熱は、疾病の性質となり、【病情】にあたります。

3．虚　実は、正邪の盛衰を示す【病勢】にあたり、正答となります。

4．陰　陽は、八綱を統括する総網です。

それぞれは以下となります。

　　陽・・・表、熱、実

　　陰・・・裏、寒、虚

八綱とは　表・裏・寒・熱・虚・実・陰・陽　であり、それらを用いて発病のメカニズムを分類することを「八綱弁証」といいます。

1、表裏・・・×
表証・裏証は、病となる症状の進行状態を推移するために用います。

2、寒熱・・・×
寒証・熱証は、病の性質を区別するために用います。

寒証は冷・白・痛・遅・踡の五文字で表し、熱証は熱・黄・乾・数・乱の五文字で表します。

3、虚実・・・○
虚証・実証は、患者の体質や気力などから現れる病勢を区別するために用いられます。

正気は病に対して抵抗する力であり、正気が衰えることを虚と言います。邪気は病の気であり、盛んになることを実と言います。

4、陰陽・・・×
陰証・陽証は、八綱弁証の総綱であり、患者の生体活動での症候についても表します。

裏・寒・虚は陰証であり、非活動的で消極的な傾向であることです。表・熱・実は陽証であり、活動的で積極的であることです。