あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問10
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
症例対照研究について正しいのはどれか。
- 前向き研究である。
- 罹患率を求めることができる。
- コホート研究より研究期間が長い。
- まれな疾患を効率的に研究できる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解はまれな疾患を効率的に研究できる。です。
症例対照研究は、
疾病にかかった原因を明らかにする研究です。
×
症例対照研究は、
過去にさかのぼって情報を集めて行う後ろ向き研究です。
前向き研究は、コホート研究のように、
将来に向かって情報を集めて行う研究です。
×
罹患率は、
ある一定の期間の間に、
新たに疾病にかかった人がどのくらい発生したのかを
表す割合のことをいいます。
×
コホート研究は、
将来に向かって情報を集めて研究を行います。
一般に研究期間は長期にわたります。
○
症例対照研究は、
すでに疾患にかかった人を対象にできるので、
稀な疾患について研究しようとするとき、
効率がよいと考えられます。
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02
症例対照研究とは疾病の原因を過去にさかのぼって探そうとする研究です。
すでにその疾病にかかった人とならなかった人の違いを比較し原因を見つけます。
「前向き」とは対象となる人が将来どんな変化があるかを追跡調査していく事です。
「症例対照研究」は対象となる人が過去にどんな生活をしてきたかを調査するので「後向き」と呼ばれています。
一定期間にどれだけの疾病者が発生したかを示す指標です。
コホート研究は「前向き研究」ともよばれ長期にわたって対象者を追跡する研究です。
症例対照研究は対象となる人の自己申告や既存の資料などを利用するので比較的短期間で調査できます。
「症例対照研究」はその疾患になった人とならなかった人を比較しその共通点を探し出す研究なので、まれな疾患を調べるのに適していると考えられます。
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03
症例対照研究とは、疾病の原因を過去に遡って探そうとする、後ろ向きの研究の事です。
目的とする疾病の患者群と、その疾病に罹患経験のない群を、設定された要因に暴露されたものの割合を比較します。
時間的にも経費的にも効率が良い事が利点となりますが、過去の事を調べるために、バイアスの影響を受けやすいというデメリットもあります。
例えば、
「肺がんと喫煙の関係研究」の症例対照研究だとすると、
目的とする疾病の患者群が、→肺がん発症群
その疾病に罹患経験のない群は、→肺がんを発症していない群
となり、
それぞれの群の、過去における喫煙習慣の有無を調べ、
そして、その割合を比較するという研究方法になります。
前向きな研究は、未来に向かって追跡調査するコホート研究となります。
罹患率は関係ありません。
コホート研究ほど研究機関の長い研究はありません。
過去に遡って行う研究のため、稀な疾患にすでに罹患している人を対象とすればよいので、やりやすいと言えます。
しかし、未来に向かって行うコホート研究では、追跡調査となるので、
稀な疾患の場合には、その発症の確証が得られない為に、難しいでしょう。
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