あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問46

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問46 (訂正依頼・報告はこちら)

浮腫の原因となるのはどれか。
  • 慢性肝炎
  • ネフローゼ症候群
  • 胃食道逆流症
  • 脂質異常症

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この過去問の解説 (3件)

01

浮腫とは皮下組織に水が過剰に蓄積した状態です。局所性の浮腫は、局所の感染・外傷などにより起こり、局所の皮膚が発赤・腫脹し、熱感や疼痛を伴います。全身性の浮腫には、心原性浮腫、腎性浮腫、肝性浮腫、低栄養性浮腫などがあります。

選択肢1. 慢性肝炎

慢性肝炎ではほとんど症状はみられませんが、進行し、肝硬変など重度の肝障害になると浮腫がみられます。

選択肢2. ネフローゼ症候群

低たんぱく血症となり、高度の浮腫が全身に出現します。なので、これが正解であると考えられます。このような腎性浮腫では、蛋白尿・血尿などの尿所見や高血圧を伴います。

選択肢3. 胃食道逆流症

胃酸や胃の内容物が食道に逆流し、食道粘膜に炎症を起こす疾患です。胸やけ、呑酸が主症状となります。 

選択肢4. 脂質異常症

悪玉コレステロールや中性脂肪が増えすぎたり、善玉コレステロールが減った状態のことです。放置すると動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。

まとめ

浮腫の原因には様々な疾患が考えられます。それぞれの浮腫が起こるメカニズムを理解しましょう。

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02

浮腫は臨床でもよく見ます。病的な浮腫か見極めるために必要な知識です。

選択肢1. 慢性肝炎

「慢性肝炎」は浮腫の直接の原因とはなりませんが肝炎が進行し「肝硬変」となると浮腫を引き起こします。

選択肢2. ネフローゼ症候群

「ネフローゼ症候群」は糸球体からアルブミンが漏れ出して全身の浮腫を引き起こします。

選択肢3. 胃食道逆流症

「胃食道逆流症」は浮腫の直接の原因とはなりません。

選択肢4. 脂質異常症

「脂質異常症」自体は浮腫の直接の原因となりませんが、高脂血症を引き起こす「甲状腺機能低下症」は浮腫を引き起こします。

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03

正解はネフローゼ症候群です。

選択肢1. 慢性肝炎

×

慢性肝炎は、

肝炎ウイルスなどの影響で、

肝臓の炎症が6ヶ月以上続く病気です。

門脈圧が亢進しやすくなります。

浮腫ではなく、食道静脈瘤や腹水の原因となります。

選択肢2. ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群では、

腎糸球体係蹄の障害によって、

尿の中に蛋白質が漏れ出し、

低蛋白血症を生じます。

それに伴い、浮腫を生じやすくなります。

選択肢3. 胃食道逆流症

×

胃食道逆流症は、

胃液などが食道内に逆流し、

浮腫ではなく、胸焼けなどの症状を生じます。

選択肢4. 脂質異常症

×

脂質異常症は、

LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪といった

血液中の脂質の濃度が基準値にない状態をいいます。

脂質の異常であり、浮腫との関連は薄いと考えられます。

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