あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問47
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
疾患と炎症部位の組合せで正しいのはどれか。
- 上腕二頭筋長頭腱炎 ―― 大結節
- テニス肘 ――――――― 上腕骨外側上顆
- ドケルバン病 ――――― 背側第二コンパートメント
- 長腓骨筋腱鞘炎 ―――― 内果
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この過去問の解説 (3件)
01
炎症とは、組織の有害刺激に対応する局所性反応であり、疼痛・発熱・発赤・腫脹の4大症状を呈します。
上腕二頭筋長頭腱炎は、上腕二頭筋長頭腱が上腕骨の結節間溝部で摩擦ストレスを起こし炎症をきたしているものです。
テニス肘は、別名を上腕骨外側上顆炎といい、上腕骨外側上顆に疼痛が起こります。この部位の出血、部分剥離、小断裂などによる炎症が病態と考えられます。なので、これが正解であると考えられます。
ドケルバン病は、手関節橈側の橈骨茎状突起部での狭窄性腱鞘炎です。この部位を通る短母指伸筋と長母指外転筋の使いすぎによる機械的炎症が起こっている状態です。
長腓骨筋は、腓骨から第1中足、内側楔状骨に付着している筋肉です。
過剰な運動や無理な運動など、機械的・物理的刺激による炎症には、急性期には安静、氷冷、湿布、消炎薬を含む塗布薬の使用などを行います。急性期にはマッサージは症状を悪化させる恐れがありますので注意が必要です。
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02
どれもよく見る疾患です。
「上腕二頭筋長頭腱炎」は長頭腱が通る上腕骨ー結節間溝の炎症が原因となります。
「テニス肘」は手関節伸筋群が付着する上腕骨外側上顆の炎症が原因となります。
「ドケルバン病」は背側第一コンパートメントの炎症が原因となります。
「長腓骨筋腱鞘炎」は外果後方での炎症が原因となります。
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03
正解はテニス肘 ――― 上腕骨外側上顆です。
×
上腕二頭筋長頭腱は、
肩甲骨の関節上結節に付着しています。
また、上腕骨の結節間溝というところを通っているので、
上腕二頭筋長頭腱炎では、
肩関節前面に痛みを訴えることが多いです。
大結節は、上腕骨頭の二つの隆起のうち、
外側の大きな隆起のことです。
ここには、直上筋、直下筋、小円筋が付着しています。
○
テニス肘は、上腕骨外側上顆炎のことをいいます。
外側上果の伸筋群起始部に一番強い圧痛をみとめるほか、
抵抗下での手関節の背屈運動で、
肘外側に痛みが生じます。
×
ドケルバン病は、腱鞘炎のひとつで、
手首の母指側にある、
前腕背側第一コンパートメントとよばれる腱鞘と、
そこを通過する腱に炎症が起こった状態です。
なお、前腕背側の腱鞘は、
6つのコンパートメントに分けられており、
第二コンパートメントには、
長橈側手根伸筋と長短橈側手根伸筋が通っています。
×
長腓骨筋は、内果ではなく、外果の後方を通っています。
短腓骨筋とともに腱鞘に包まれ、
外果の下方で上腓骨筋支帯や下腓骨筋支帯で固定されています。
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