あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回（2022年）
午前 問48

肩関節脱臼は四肢の外傷性脱臼でもっとも多く、全脱臼の半数を占めます。腕神経叢や腋窩神経の麻痺を合併することがあります。  

橈骨等の脱臼方向によっては橈骨神経が圧迫され橈骨神経麻痺を合併することがあります。なので、これが正解であると考えられます。

股関節脱臼は、腹部損傷、骨盤骨折、膝関節損傷などの合併損傷が多く重傷です。

膝関節脱臼では、膝窩動脈や総腓骨神経、脛骨神経の圧迫を起こすことがあります。なので、これが正解であると考えられます。

「肩関節脱臼」は大部分が前方脱臼です。肩関節前方にある腋窩神経が圧迫損傷することがあります。

「肩甲上神経」は肩関節頭側を走ります。

「橈骨頭脱臼」は単独で脱臼が起こることはほとんどありませんが、尺骨の骨折をともなって（Monteggia 骨折） 橈骨神経を損傷させることがあります。

「股関節脱臼」はほとんどが後方脱臼です。

股関節後方にある坐骨神経が損傷することがあります。

「大腿神経」は股関節前方を走ります。

「膝関節脱臼」は前方脱臼がほとんどです。

膝関節後方にある総腓骨神経・脛骨神経を損傷することがあります。

×

肩関節脱臼では、その多くが前方脱臼であり、

付近を走行する腕神経叢や腋窩神経を損傷することがあります。

肩甲上神経は、肩甲骨上部にあります。

○

橈骨神経は、上腕骨外側上顆部を走行しており、

橈骨頭脱臼により圧迫されることで神経が損傷する場合があります。

×

股関節脱臼では、

股関節付近を走行する坐骨神経が損傷することがあります。

大腿神経は、腰神経叢(L2~L4)から出ており、

大腿前面の皮膚や筋肉を支配しています。

○

膝関節脱臼では、

外側に脱臼することが多く、

腓骨頭の全面を走行している総腓骨神経を損傷することがあります。