あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午前 問3

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午前 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

医療者の倫理について、患者の自己決定権を尊重するのはどれか。
  • 守秘義務
  • 個人情報保護
  • パターナリズム
  • インフォームド・コンセント

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この過去問の解説 (3件)

01

患者の自己決定権とは、医療をにおける意思決定の権利は患者にあるというものです。

選択肢1. 守秘義務

×

守秘義務とは、

治療上知った情報は本人の同意がない場合

外部に情報を漏らさないということです。

選択肢2. 個人情報保護

×

生年月日、氏名はもちろん、病名や治療方針なども含みます。

個人が特定されそうなことは全て当てはまります。

選択肢3. パターナリズム

×

パターナリズムとは、本人の意思は問わずに、

弱者の利益になるからと介入、干渉、支援することです。

過去に医療現場においては

患者の利益を保護するためとして、

医師が患者に干渉して権利に制限をかけることが当たり前であり

自己決定権の侵害問題になりました。

選択肢4. インフォームド・コンセント

⚪︎

患者が医師から医療方針について十分な説明を受け、

納得した上で、患者自らが治療や処置を受け入れる決定を下すことです。

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02

医療倫理の4原則として、

「自律性の尊重」

「無危害」

「善行」

「公正」

があります。

このうち、インフォームドコンセントは、自立性の尊重に含まれます。

このインフォームドコンセントの逆の意味合いとなるのが「パターナリズム」で、

これは父権主義のように、患者のためになるというだけで、患者の同意を得ずにする処置のことをいいますが、

意識不明時や幼児の場合には、

家族の同意を得ることでインフォームドコンセントを得ることになります。

参考になった数0

03

患者の自己決定権は、

患者自身の病状や検査・治療の方法など、

適切な説明を受け、理解した上で、

選択、同意または拒否する権利です。

選択肢1. 守秘義務

守秘義務とは、

医療者が、治療や療養上知り得た内容について、

原則として口外しない義務のことです。

選択肢2. 個人情報保護

個人情報保護とは、

氏名や生年月日をはじめ、診療録等を含む、

生存する個人の情報を保護することです。

選択肢3. パターナリズム

パターナリズムは、

本人の意思に関わらず、

強い立場にある者が、

弱い立場にある者の利益のためであるとして

介入・干渉・支援することです。

父権主義、家父長主義ともいわれます。

選択肢4. インフォームド・コンセント

インフォームド・コンセントは、

医療者から、自身の医療方針について、

十分な説明を受け、納得した上で、

患者自身が医療を受け入れる決定を行うことです。

これは患者の自己決定権を

尊重するものであるといえますので、

これが正解であると考えられます。

まとめ

患者の権利については、

世界医師会で1981年に採択された、

リスボン宣言がよく知られています。

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