あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午前 問40

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午前 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

糖尿病の治療効果判定に用いるのはどれか。
  • アミラーゼ
  • 膵リパーゼ
  • HbA1c
  • クレアチニン

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この過去問の解説 (3件)

01

糖尿病には、

Ⅰ型糖尿病(5%、若年者)

と、

2型糖尿病(95%、中年以降)

があり、

血糖値、ヘモグロビンA1c(HbA1c)により、診断されます。

血糖値は、空腹時血糖値が126㎎/dl以上

HbA1cは、6.5%以上

で糖尿病となります。

糖尿病になると、インスリン分泌能力が低下し、

高血糖で血管が傷つくことにより、様々な合併症を引き起こします。

三大合併症として、

糖尿病神経障害

糖尿病網膜症

糖尿病腎症

があり、

その他にも、

閉塞性動脈硬化症(足壊疽)

脳梗塞

虚血性心疾患

などの合併症があります。

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02

糖尿病の治療効果の判定は、主に血糖値で判断します。

選択肢1. アミラーゼ

アミラーゼは、唾液の耳下腺や膵臓の外分泌腺から分泌される消化酵素であり、でんぷんをマルトース(麦芽糖)に分解します。

選択肢2. 膵リパーゼ

膵リパーゼは、膵臓の外分泌腺から分泌される消化酵素であり、脂肪を分解し、モノグリセリドと脂肪酸に分解します。

選択肢3. HbA1c

HbA1cは、ヘモグロビンにグルコースが結合した糖化ヘモグロビンのことです。血糖値が高いほど、ヘモグロビンと結合するブドウ糖の量も多くなります。いったんブドウ糖と結合したヘモグロビンは、赤血球の寿命が尽きるまでもとには戻りません。この数値をみることで、1~2か月前の平均血糖値を反映することができるため、当日の食事や運動などの短時間では血糖値の影響を受けません。

なので、HbA1cは糖尿病の診断だけでなく、治療効果の判定にも用いられます。そのため、これが正解であると考えられます。

選択肢4. クレアチニン

クレアチニンは、クレアチンが筋肉で代謝されてできる最終代謝産物のことです。

その後は、腎臓でろ過されて、尿として排出されます。腎機能が低下すると尿中クレアチニンの量が減り、血液中の濃度が高くなるため、腎機能の指標として、良く用いられます。

まとめ

糖尿病は、HbA1cの数値が6.5%以上で、そのほか、空腹時血糖値126㎎/dl以上、75gブドウ糖負荷試験200㎎/dl以上などの診断基準を超えていれば、糖尿病の診断を受けます。

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03

糖尿病の治療効果を判定する際には、

定期的に血液検査を実施します。

選択肢1. アミラーゼ

アミラーゼは、

唾液や膵臓から分泌される酵素で、

でんぷんを消化します。

選択肢2. 膵リパーゼ

膵リパーゼは、

膵臓から分泌される消化酵素で、

脂肪を消化します。

選択肢3. HbA1c

血液中では、ブドウ糖が赤血球のヘモグロビンに

結合した状態のものが存在しています。

HbA1cは、赤血球の中に含まれるヘモグロビンの中で、

それがどのくらいの割合を占めているかを表したものです

1〜2ヶ月前の血糖値を反映しており、

血糖値とともに、

糖尿病の治療効果判定に用いられていますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢4. クレアチニン

クレアチニンは、筋肉運動の際に生成され、

腎臓で濾過されて排出されます。

腎機能が低下すると、

血液中の濃度が高くなります。

まとめ

糖尿病の際に実施される血液検査では、

HbA1c、血糖値などを調べます。

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