あん摩マッサージ指圧師 過去問
第32回(2024年)
問160 (午後 問80)
問題文
ゲートコントロール説の鎮痛発現に関与する神経線維はどれか。
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 問160(午後 問80) (訂正依頼・報告はこちら)
ゲートコントロール説の鎮痛発現に関与する神経線維はどれか。
- Ⅰ群線維
- Ⅱ群線維
- Ⅲ群線維
- Ⅳ群線維
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この過去問の解説 (3件)
01
ゲートコントロール理論では、
無髄の細いC線維と、有髄の細いAδ線維によって伝えられた痛みが、
強擦や強圧の刺激によって、太い有髄のAβ線維が興奮して、痛みを伝導しているC線維とAδ線維の伝導を抑制するという理論です。
簡単に言えば、
転んだ時に、痛いところを擦っているときの、メカニズムのことです。
ややこしいのが、
問題の神経線維の分類が、Ⅰ群、Ⅱ群、Ⅲ群、Ⅳ群となっているところですが、
それぞれ、
Ⅰ群線維は、Aα線維
Ⅱ群線維は、Aβ線維
Ⅲ群線維は、Aδ線維
Ⅳ群線維は、C線維
となります。
答えは、Aβ線維なので、Ⅱ群線維を選びます。
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02
ゲートコントロール説とは
痛みがどのように感知され、処理されるかを説明するためのモデルを言います。
線維の働きによってこの理論の説明がなされるため
神経線維を理解しておくことが重要となります。
痛みはC線維とAδ線維に伝わり、鎮痛はAβ線維に伝わります。
Ⅰ群線維はAα線維からなり、痛みが伝わる線維となります。
Ⅱ群線維はAβ線維となり、鎮痛に関与します。
Ⅲ群線維はAδ線維から成り、痛みに関与します。
Ⅳ群線維はC線維から成り、温感や痛覚を司ります。
神経線維は複数に枝分かれし
それぞれ司る感覚などが異なります。
覚えることが多い部分にはなりますが
図式などを利用し理解しておくことが大切です。
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03
ゲートコントロール説とは、触覚や圧覚の太い神経線維からの興奮が、脊髄内で痛覚の細い神経線維からの興奮を抑制するとしたメカニズムを仮定したものです。
Ⅰ群線維はらせん形終末の筋紡錘と腱受容器の情報を伝達します。
Ⅱ群線維は、散形終末の筋紡錘と触・圧受容器の情報を伝達します。なので、これが正解であると考えられます。
Ⅲ群線維は、冷、痛受容器の情報を伝達します。
Ⅳ群線維は温、痛受容器の情報を伝達します。
Ⅱ群線維は、A群線維のうちAβ線維に対応します。
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