あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回（2025年）
問82 (午後 問2)

疏泄とは気を滞りなく流す働きを指します。

肝の機能を指します。

よって✕です。

納気とは気の保持と吸収を行う腎の働きを意味します。

呼吸がスムーズになるにはこの腎の納気が重要になっています。

ここで重要な考え方が腎が五臓においての「水」であるということです。

脾「土」は腎は「水」ですので脾が剋する臓となります。

よって〇です。

統血とは脾が血液を血管に留めておく役割を指します。

これより剋する臓でないことがわかるため✕です。

粛降とは肺の働きによって体内にきれいで新鮮な気を体内に送る働きを指します。

肺は脾と相生の関係にあるため✕です。

気や血の流れを巡らせる肝の働きです。

脾ではなく肝の作用なので該当しません。

腎が外から取り入れた呼吸の気を体内にしっかり引き込む作用で、腎の特徴的機能です。脾（運化）が剋する相手が腎（水）であることから、これが正しい組合せになります。

血が脈外に漏れ出ないように保つ脾の作用です。

今回は「剋される臓」の働きを問うているので当てはまりません。

肺が呼吸の気を清めて下へ降ろす働きです。

肺（金）の作用であり本問の条件に合いません。