あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問98 (午後 問18)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問98(午後 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

五要穴で表裏の経を同時に治療できるのはどれか。
  • 原穴
  • 郄穴
  • 絡穴
  • 募穴

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この過去問の解説 (2件)

01

絡穴は本経とその表裏関係にある経脈を結ぶ「絡脈」が集まるところです。

1か所に鍼をすると、自経の症状と同時に対になる裏経(陰陽ペア)の症状にも効果が及びます。

選択肢1. 原穴

気が集まりやすい要所で、主に臓腑の調整に使います。

表裏の経を同時に治す働きは重視されません。

選択肢2. 郄穴

急性症状や痛みが強いときに選ぶ深い要穴です。

自経の急性トラブルに即効性を発揮しますが、ペア経絡まで一緒に治すとはされません。

選択肢3. 絡穴

絡脈を介して陰陽ペアの両経をつなぐため、自経と表裏経の両方の症状をまとめて調整できます。設問の条件に最も合います。

選択肢4. 募穴

胸腹部に集まり、対応する臓腑の診察や補瀉に使う要穴です。

経絡の表裏を同時に治す機能はありません。

まとめ

表裏ペア(二つの経)が同時に良くなるのは、経絡どうしを橋渡しする 絡穴 の特徴です。

原穴・郄穴・募穴はそれぞれ別の役割であり、表裏同治の主役とはなりません。

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02

五要穴とは数多くある経穴の中でも特に重要で

診断や治療に使われることの多い経穴を指します。

選択肢1. 原穴

原穴は元気(エネルギーの源)が集まる経穴です。

つまりその臓腑の状態をその経穴で測り取ることができます。

原穴は表裏それぞれに存在するため✕です。

選択肢2. 郄穴

郄穴は急性の症状に利用します。

基本的に急性の時に強く反応するので

表裏を同時に治療する際には利用しません。

よって✕です。

選択肢3. 絡穴

絡穴は他の経脈同士が連絡(分枝)する部分を指します。

慢性疾患で多く利用されますが

この絡穴の特徴として、表裏を同時に治療したいときに用いることが可能です。

よって〇です。

選択肢4. 募穴

募穴とは腹部に位置し

臓腑の状態をさらに詳細に知りたいときや

内臓の調子を整える際に利用する経穴です。

表裏の同時治療には利用しないため、✕です。

まとめ

他にも五要穴の1つとして(背部)兪穴があり

気の注ぎ込む場所と言われています。

そのため、臓腑の詳細な異常を知るための経穴として利用されます。

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