美容師の過去問
(旧)第41回
衛生管理技術 問17
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問題
(旧)第41回 美容師国家試験 衛生管理技術 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
消毒・殺菌に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 加熱殺菌には乾熱と湿熱があるが、乾熱の方が殺菌されやすい。
- 化学的消毒法による殺菌効果の3要素は、温度、時間、濃度である。
- 蒸気消毒と煮沸消毒を比較したとき、蒸気消毒は煮沸消毒より時間がかかる。
- 消毒薬の殺菌作用は一種の化学反応であって、乾燥した状態では反応が進行しにくい。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1です。
同じ時間と温度であれば、加熱殺菌法の乾熱よりも湿熱の方が殺菌効果は大きくなります。
1が誤った説明です。
化学的消毒法で、消毒薬の効果に影響を与える要素として、「濃度」「温度」「時間」の3つが挙げられます。
2は正しい説明です。
80℃をこえる蒸気に10分間以上当てると定められている蒸気消毒は、100℃の温度で沸騰後2分間以上煮沸と定められている煮沸消毒よりも時間がかかります。
3も正しい説明です。
消毒薬の殺菌作用は化学反応なので、温度・湿度が高いほど作用(殺菌効果)は大きくなります。
4も正しい説明です。
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02
消毒には、物理的消毒法と化学消毒法の2種類に分けられます。
【物理的消毒法】は、煮沸消毒、紫外線消毒、蒸気消毒です。
微生物のタンパク質を熱変性させることで殺菌するので、湿った熱の方が乾いた熱より短い時間で殺菌できます。
【化学的消毒法】は、エタノール消毒、次亜塩素酸ナトリウム消毒、グルコン酸クロルヘキシジン消毒、逆性石けん消毒、両性界面活性剤消毒があります。
消毒薬の効力は濃度の濃さ、作用する時間、作用させる温度によって変わり、一般的には濃く、長く、高い方が殺菌力が高くなります。
1.
湿った熱の方が乾いた熱より短い時間で殺菌できます。
よって、間違いになります。
2.
化学的消毒法とは消毒薬によって殺菌するやり方で、一般に濃度の濃さ、作用時間、作用温度で殺菌力の効果が変わっていきます。
よって、正ししです。
3.
煮沸消毒は、沸騰後2分以上煮沸します。
蒸気消毒は、80℃以上に20分以上置くことになります。
よって、正しいです。
4.
消毒薬による消毒法は乾燥した状態では効果があまりありません。
よって、正しいです。
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03
湿熱の方が殺菌されやすいです。
病原微生物の成分はタンパク質です。
タンパク質の熱変性には、含有する水分が関係し、水分の多い方が熱変性(凝固)しやすいです。
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