二級ボイラー技士の過去問
平成27年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問16
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問題
二級ボイラー技士試験 平成27年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの水管理について、誤っているものは次のうちどれか。なお、Lはリットルである。
- 水溶液が酸性かアルカリ性かは、水中の水素イオンと水酸化物イオンの量により定まる。
- 常温(25℃)でpHが7未満は酸性、7を超えるものはアルカリ性である。
- 酸消費量は、水中に含まれる酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などの酸性分の量を示すものである。
- 酸消費量には、酸消費量(pH4.8)と酸消費量(pH8.3)がある。
- マグネシウム硬度は、水中のマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して試料1L中のmg数で表す。
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この過去問の解説 (3件)
01
酸消費量は水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などのアルカリ分の量を示します。酸をどれだけ中和できるかですので、酸消費量はアルカリ分の量となります。
1 水素イオンの量が多いと酸性となり、水酸化物イオンが多いとアルカリ性となります。
2 pHが小さいほど酸性が強くなり、pHが大きいほどアルカリ性が強くなります。pHが7の場合は中性です。
4 酸消費量には2種類あり、どれだけ酸を受け入れられるかという指標となっています。
5 マグネシウム硬度は水中のマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウム量に換算して試料1L中のmg数で示します。また、カルシウム硬度もカルシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウム量に換算して試料1L中のmg数で示します。
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02
酸性なら水素イオン、アルカリ性なら水酸化物イオンです。覚えておきましょう。
2.正解です。
pHが7未満は酸性、7を超えるものはアルカリ性です。
pHが7なら、中性です。
3.誤っています。
酸消費量は、水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などのアルカリ分の量を示すものです。
4.正解です。
記載の通り、酸消費量には酸消費量(pH4.8)と酸消費量(pH8.3)があります。
5.正解です。
マグネシウム硬度は、水中のマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して試料1L中のmg数で表します。
また、カルシウム硬度は、水中のカルシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して試料1L中のmg数で表します。
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03
設問は、ボイラーの水管理について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.水溶液中の水素イオンが多いと酸性、水酸化物イオンが多いとアルカリ性で、同量で中性と定義されています。
2.1.でも少し説明しましたが、常温(25℃)でpHが7未満は酸性、7を超えるものはアルカリ性と定義されています。
3.酸消費量は、水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩など、酸を消費する物質量で示されます。酸性分の量を示すものではありません。
4.酸消費量には、酸消費量(pH4.8)と酸消費量(pH8.3)があります。それぞれ、メチルオレンジとフェノールフタレインが発色するpHです。
5.マグネシウム硬度は、水中のマグネシウムイオンの量を、これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して試料1L中のmg数で表します。
以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。
正答は「3」です。
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